出題者の俺から本サイトで実施している3番勝負の解説をしている。
“ちゅちゅんがちゅん、ちゅちゅんがちゅん”
そうです、聞こえてくるよねあの曲が。
「人の迷惑かえりみず、やって来ました電線軍団」
というベンジャミン伊東さんのセリフが大好きだったなあ。
俺の中では寅さんの「それを言っちゃあおしめえよ」に匹敵する決めゼリフである。
小松政夫さんの“しらけ鳥飛んでゆく南の空へ、みじめみじめ”も大好きだった。
キヤンディーズがレギュラーだったというのも大変よろしい。
『8時だョ! 全員集合』同様で、ギャグなんかやっちゃったりが親近感を感じさせてくれてね。
あのドタバタ感が子供心に『8時だョ! 全員集合』のB級版に感じていた俺だった。
でもだからってどっちが好きというわけでなく、同じくらい大好きな番組だった。
電線軍団の騒ぎっぷりは、お笑いバラエティ番組の最高峰の一つである。
サイトで見るところによると視聴率はそれほどでなかったようだけど
我々タメ年にとって印象とか影響は大きいはずだ。
一方の欽ドンはそう名の付く番組が少々複雑に絡み合っているが、
俺たち世代にとっては『8時だョ! 全員集合』の裏番組で奮闘していた
『欽ちゃんのドンとやってみよう!』と『欽ドン! 良い子悪い子普通の子』の2本じゃないかな。
75年から80年までの5年間、フジテレビでお化け番組となった『8時だョ! 全員集合』と戦い、
『オレたちひょうきん族』へとバトンを引き継ぎ、見事に雪辱を果たす布石番組と言っていいのではないか?
なんともドラマチックだね。
番組終了から約1年後、月曜日の9時枠で見事に復活を果たした『欽ちゃんのドンとやってみよう!』は
まったく異なる番組づくりとなったが、こちらは一世を風靡したといっていいだろう。
中原理恵さんの“良い妻、悪い妻、普通の妻”もかなりレベルの高い笑いを提供してくれた。
テクノミュージックブームをガンガンに反映した『ハイスクールララバイ』も記憶に鮮明でしょう。
欽ちゃんて改めて思うことだけど、国民的とかお茶の間という言葉が似合う。
いつの時代もなにかを仕掛けて、キッチリと成果を生んでいる。
仮装大賞みたいな番組って、欽ちゃん以外では成立しないもの。
ずっとがんばってほしい存在だと気付いた次第だが
ここで個人的に投じる一票は「人の迷惑かえりみず、やって来ました電線軍団」。
伊東四朗さんと小松政夫さんのあのドタバタぶりは
お笑い番組の歴史に燦然と輝くものだと思っている俺なのさ。