大編集後記を続けていて報告が遅れてしまった。今さらだが『こどもの日』に開催された、バカな集いについて報告させていただく。
毎週月曜日にほぼ休みなく、4年以上に渡って開催してきた『浅草秘密基地』だ。祭日に当たってしまった日は、店休ゆえ開催しない。それと僕のお腹が痛くなったら、つまり体調不良などのっぴきならない事態のときは、当日のこのブログやツイッターで中止を呼びかけるとしてきた。が、僕の辞書に体調不良などという文字はなく、もちろんお腹が痛くなった中止はない。そんな僕でもかなわないのが、泣く子も黙る〆切である。現在、好評発売中のvol.25は、恐怖のゴールデンウィーク進行のなかで制作した。開催予定だった4月28日は、〆切作業のピークと重なり、断念せざるをえない状況となってしまったのだ。せっかく次の日に祭日を控えているってのに、本当に残念極まりない。そこで僕は、マスターに頼み込んで通常店休としているところを開けてもらうことにした。中止となった翌週の月曜日のご存知『こどもの日』に、バカな大人がこどもに戻って大はしゃぎすることをテーマに、初の祭日開催に踏み切ったのである。
せっかくの祭日なんだからと、これまた初のフライングスタートを呼びかけた。通常20時よりスタートするところを、17時集合として、僕は10分前に会場となるまだシャッターの閉まっている『FIGARO』の前でドキドキしながらみなさんを待った。ドキドキしていることを極力感じさせずにすましているところが、なんともダサイ僕らしい。やがて1人、また1人と来てくれる方々に心の中で狂喜乱舞しながら、努めて平静を装いながら対応するのもああダサイ。
女性3人を含む全11名が、17時までに集結した。では行きましょうと『FIGARO』のシャッターに、遅れてやってくる参加者に向けた連絡先を明記した張り紙を貼って、近所の焼き鳥屋へと繰り出した。すぐさま乾杯で呑み始めて、全員で自己紹介をすると、ありがたいことに休みを利用して遠くからの参加者が多い。なかには宿泊するという強者もチラホラいて、臨戦態勢バッチリでみなさん駆けつけてくれた。張り紙を見て、3人が遅れてやって来て、大盛り上がりの中19時過ぎにここを打ち上げた。もちろん1人も帰る者はなく、本会場の『FIGARO』へと移動する。そしてここでも次々と新たな参加者が現れ、ほぼ貸し切り状態で店をジャックしたのだった。
本誌の部数を考えればほんのごく一部の集いだが、20名以上の参加は『浅草秘密基地』の動員記録である。笑顔のままで過ごしたバカモノたちの笑い声は絶えることなく、23時過ぎにやっと終え、もっと呑みたい僕をのぞいて家路についた面々だった。思ったとおり子育てを終えたものが多く、かつて過ごした『こどもの日』の想い出を語り合い、子離れした自分たちを労ったりして過ごした。女性が多かったのは驚きですな。もてるなあ。憎いよこのっ『昭和40年男』。知らぬ同士で騒いだ貴重な時間は、今も熱く胸に残っている最高の夜だった。こんなに集まってもらえるなら、月火曜日が連休になっている日はまた開催しようと暦を見ると、残念ながら今年はこの日だけだったのだ。残念。
参加者のみなさんありがとう。来られなかった方は、またの機会に是非。あっ、今日は開催日じゃないの。みなさーん、今夜ももちろん浅草で待ってますよ!!