「今日が誕生日なんだよね、マスター」
一昨日の浅草秘密基地、お客さんが引き払ってしまった後のカウンターでのマスターとの会話だ。
ジンソーダを呑みながら、ゆるゆるとした時間が流れていた。
マスターも俺も前日の疲れがどっぷりと残っていた。
3日に20周年を迎え70人以上のお客さんを飲み込んだFIGAROは
4日に誕生日を迎えて21歳になったのだ。
「長いよね」
「あっという間のような長かったような」
趣味として続けているのなんかとはわけが違う。
自分が食うためであり、かつ、お客さんを喜ばすプロとして続けてきたのだから頭が下がる。
継続は力なりとはよく言ったもので、続ければ続けるほどパワーにつながる。
だが、継続が惰性を生んでしまい、それが悪い方に行く場合もあって、
世の中ではむしろその方が多いかもしれない。
マスターはパワーアップしながら続けてきたのだからすごいよ。
俺はどうだろうか?
眺めてみると、うーん、全然マスターにかなわない。
長い順に今も継続しているものをざっと振り返ってみた。
第1位 企画(なんか広くてよくわからんが) 20年以上(うーん、これも曖昧だな)
第2位 経営(これもなんだかなという感じだねえ) 約18年半
第3位 編集長・編集・ライティング(おっ、これはわかりやすい。これが実際には1位かも) 12年半
第?位 『昭和40年男』編集長 1年半くらい
第?位 ブロガー 385日
45年も生きてきたのにこれかよと、大したことない自分に改めて気が付かされちゃったよ。
世の中には歯を食いしばって継続してきた人間がたくさんいる。
マスターがそうだし、手前味噌だが俺のバカ弟もエレベーター会社に勤めて24年目だものね。
みなさんの仕事人生はいかがでしょうか?
惰性でない継続を、互いに刺激しながらがんばりましょうね。
トレンドの移り変わりが早い飲食の世界で踏ん張り続けたマスターに
感謝の気持ちを感じながらも照れくさいからそんなこと面と向かって言えない。
ずるいなあ、ここで述べます。
ありがとうございました。