今日より5月に突入だ。多くのタメ年男、いや、仕事に生きるすべての男たちが「早いなあ」とつぶやいていることだろう。すでに今年も3分の1を消化してしまったのである。月が変わる度に今年の目標について考え、そして反省し、ふんどしを締め直す進歩のなさにあきれるが、その度に気合いを入れるのは悪くない。
夏生まれのせいか、好きな季節はと問われれば元気に「夏っ!!」と答える。そして大好きな季節へと力強く向かっていく5月もまた大好きな季節で、この曲をついつい口ずさむ日が増える。
♪緑が♪で始まるこの歌詞とメロディの清々しさは、名曲中の名曲だと♪思~う♪。シンプルながら爽やかな言葉の数々が心に響いて、リリース時から大好きだった。このシングルの前が『春一番』だから、ビックセールスを記録した直後で比べてしまうとセールスは約半分と見劣りするが、こうして春夏と続けて季節押しの作品をヒットさせているのには好感を持つ。季節は歌の大きなモチーフで、とくに当時はたくさんの名曲が生まれている。ちょうど同時期に、桜田淳子さんが『夏にご用心』を歌っていて、同じ夏をテーマにしている曲ながら、ずいぶんと世界観が異なっておもしろい。
キャンディーズは翌年も夏を大胆に取り入れた『書中お見舞い申し上げます』を出したが、正直この曲はなんとも思わなかった。残酷な子供は、前年の『夏が来た』と比較して、欽ちゃんのサクラカラーのCM(覚えているか?)のごとく比較して、ポイと落としたのである。今考えれば、キャンディーズらしい元気とスピード感あふれる名曲なのに、なぜかまったく好きになれなかった。
ちなみに以前このブログで、僕にとってのキャンディーズベストソング3を発表したことがある。1位が『アン・ドゥ・トロワ』、2位が『年下の男の子』で、3位がこの『夏が来た!』とランクした。発表した日からずいぶんの月日が経ったが、今もこの評価は変わらない。ただ、5月中に限って言えば『夏が来た!』が1位に浮上する。印象的な歌い出しの♪緑が♪に対して僕が持っているイメージは、5月の夏へと向かっていく力強い新緑で、もっともしっくりと来るのがこの時期の美しい葉桜なのだ。てなわけで、5月こそこの曲の季節だ。♪な〜んて考えて なぜかビール呑みたい♪。ではみなさん、冷えたビールを持って葉桜を見に出かけましょう。
いまでは”推しメン”という表現なんだろうが、あの頃は「キャンディーズの中では誰が好き?」「ピンクレディーはどっち派?」だった。
オレは優柔不断なので答えはいつもこうだった。
「三人を足して三で割ったらサイコー!」
同感です(笑)。ピンクレディーはハッキリと言えたのですが、キャンディーズは無理。