いやあ、ホントに蕎麦ばっかり食っている今日この頃で、本日は会社界隈で僕の好きなメニューをいくつかご紹介させていただこう。
ざるそばはなにも言うことなしの、ストレートなうまさがいい。ところで、もりとざるってそば屋によって微妙に定義が違っていておもしろいですな。僕が推奨する違いは、ざるはこうした正方形や丸のセイロに盛られていて、海苔がたっぷりかかっているヤツ。もりは長方形で、そばの量はざるの方が大盛りになっているパターンがいい。もりが450円、もりの大が550円で、ざるが600円てな感じが好きなメニュー例だ。ざるはもりの大と同じくらいの量のそばで、さらに海苔がかかっているからこのお値段だってね、でも実際この写真のざるは720円と少々お高めである。
続いては、今の場所に事務所が移ってからは、吉野家の牛丼並と共にもっともよくお世話になるメニューで、もりとミニカレーのセットで870円也。引っ越してきたばかりの頃は800円だったが、今回の消費税増税で2度目の値上げになって、牛丼並のほぼ3杯分とかなりお高く感じさせる。だが、もりとカレーライスが一緒に食べられるのは、僕の食の好みにとっては盆と正月が一緒に来たようなもので、どうしても世話になることが多い。ガッツリいきたい時はコイツに限ると、今日の昼もお世話になったばかりだ。
さて、続いてのコイツは隠れた絶品で、会社の近所にある老舗そば屋の鳥入りかき玉そばだ。とろみのついたおいしいだしに、どうしたらこんなにふんわり仕上がるのだと突っ込みたくなるたまごがたっぷりの素晴らしい一杯である。アクセントとなるのは鳥はなんと唐揚げになっている。ここは江戸時代から続く老舗なのだが、こうした面白い工夫をこらしたメニューも多く、冷やし角煮そばなんて豚の角煮がドーンと乗っていたりする。マンガ『そばもん』でもちょくちょく登場する店で、増上寺の参道でご商売している。会社界隈でよく通う店としてはもっともお値段が張るが、月曜日と雨の日は大盛りが無料になって狙い目となる。そしてここもセットが充実していて、天丼とカレーそばなんてミラクルなセットがあるから、後日またの機会に写真を公開しよう。
ここは会社界隈でもっとも庶民的な、こだわりなんかない昔ながらの街そば屋だ。うまいそばを食べたいと思ったら申し訳ないがここには行かないが、なんとなく昔懐かしい味を求めて足が向く日がある。そしてオーダーするベストワンはこのカツ丼セットで、カレーセットと並びそば屋のセットメニューの王道である。ここのカツは脂身が多い昔ながらのもので、揚げたてで作ってくれるのがよい。ここはカレーセットも素晴らしく、真っ黄色のサラサラとしてコクのないカレーに、ウスターソースが一緒に出されるのだ。おーっ、イッツァ昭和ワールド。これも後日紹介させてもらおう。
そして最後も定番のタヌキそばだ。暖かいそばといえばこれをオーダーすることが多く、いつか天ぷらそばを食いたいと若い頃からお世話になリっぱなしのメニューである。なるととほうれん草が正しいタヌキそばを演出していて、こちらも値上がり続けた結果、現在670円也だ。東京の中心地ということを加味しても、500円~550円が適正だと思うのだがいかがなものだろう。先日、荒川区の実家の近くで、僕が小さな頃からのれんを出しているそば屋のメニューをのぞいたら、もりが400円でタヌキが450円となっていた。一番高い天ぷらそばでも750円なのだから、同じ東京でもずいぶんと差があるものだ。
なんて綴っていたら、またまたそばを食いたくなってきた。今夜は立ち食いそばで締めますかな。