環境大臣表彰をいただいた昭和40年男。

受賞会場はこんな感じ。一緒に写っているのは、活動のよき理解者で一緒に受賞した静岡県牧之原市役所の浅井さん
▲受賞会場はこんな感じ。一緒に写っているのは、活動のよき理解者で一緒に参加していただいた、静岡県牧之原市役所の浅井さん

オバマさんの来日で厳重な警戒態勢がひかれている東京の片隅で行なわれた「平成26年度みどりの日 自然環境功労者環境大臣表彰」の表彰式に参加してきた。環境省によると “自然環境の保全に関し、顕著な功績があった者 (又は団体) を表彰し、これを讃えるとともに、自然環境の保全について国民の認識を深めることを目的に、平成11年度から毎年度、『「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰』を行っています” としていて、昨日は37が選ばれた。そのひとつに僕が会長を務めている「Love the Earth実行委員会」が選ばれたのだ。

会場に着き式が始まるまでの時間は、しばしこれまでを振り返っていた。いろんなことがあったが、ひとつひとつがこのよき日に繋がったのだと思うと胸が熱くならないはずはない。こみ上げてくるものがないはずはない。

卒業証書やソロバンや剣道の検定合格、最後にもらった賞状はバンドコンテストのベストボーカリスト賞だったなあ。あれは今もハッキリと興奮を記憶しているが、これらはどれも個人でもらったもので、今回のようにたくさんの人の汗の結晶で表彰されたのは人生で初めてのことで、うれしさは過去の比でない。スタッフや活動をバックアップしてくれた各メーカーや自治体、応援してくれる業界関係者らにレーサー、ジャーナリスト、出版社などなど、本当に多くの善意が重なって委員会が成り立っている。そして活動の主旨を理解して行動を起こしてくれた何万人という日本中のバイク乗りたちも、この表彰の対象者だ。

授賞式終了後に、北川環境副大臣とパチリ
授賞式終了後に、北川環境副大臣とパチリ

2002年に活動開始を宣言したときは「バイク乗りが環境愛護活動なんて、そんな排ガスまき散らしているヤツらがな〜に言ってるんだか」と、たくさんの罵声を浴びせられ、しばらく続いた。今もゼロになったわけじゃない。だがそんな声に負けず、言いたいヤツには言わせておけと邁進してきた。

活動の象徴にしようと、海岸清掃のイベントを企画して開催に向けて進み出すと、これが困難を極めた。単純にライダーを集めてイベントをやるのであれば、せいぜい警察に届けを出す程度で、適した会場と金と情熱を注ぎ込めば成立する。だが清掃イベントは、集めたゴミを処理しなければただの自己満足行為になってしまうから、自治体との連帯は不可欠だ。そしてその要請は、ライダーに持たれている悪いイメージのせいで断られ続けた。そんななかで、現在の静岡県牧之原市、当時の相良町の役所に勤める熱き男、浅井氏だけが違っていた。僕らの想いを理解してくれ、役所内の調整と地域の交渉に奔走してくれたのだ。彼の懸命な動きがあり、2003年の秋にはイベントもスタートさせることができ、これを多くのバイク雑誌や新聞が取材記事を作ってくれいい前例となり、その後の自治体との交渉は格段にスムースになったのである。今回の受賞は、このイベントを継続させてきたところが大きいから、つまり浅井さんは表彰の功労者であり、昨日は一緒に参加いただいたのだ。

僕の胸に宿ったホンの小さな想いから始まり、その想いに理解を示してくれる人たちの輪がどんどん広がっていき、何万人もの理解者を有する団体に育った。情熱の連鎖が生んだひとつの成果が昨日の表彰である。だがこれは結果ではない。もっともっと熱を注ぎ込みながら、継続させていきたい。

昨日の受賞者で記念撮影。ご覧のとおり年配の方が多く、久しぶりの小僧になれた(笑)
▲昨日の受賞者で記念撮影。ご覧のとおり年配の方が多く、久しぶりの小僧になれた (笑)

 

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