ヤマハ発動機は、同社初の電動アシスト車いすの完成車『JWスウィング』を6月10日から発売する。
この車いすは、高齢者を中心に車いすを必要とする人の行動範囲の拡大や、自立した生活の支援と介護保険でのレンタルを目的に開発。車いすのハンドリム操作の負荷に応じて電動の補助力が働く車いす用電動アシストユニット『JWX-2』を自社開発フレームに搭載した。
特長は、漕ぎやすさの追求、別体式バッテリーによる電動に見えないスマートデザインの他、最適なアシスト設定を行うJWスマート・チューンや、2つの走行モードの切り替えができるようになっている。
また、アームサポートの有無を始め、タイヤやハンドリム、バッテリーの種類、ホイールキャップの色など、各部のパーツ選択が可能になっている。車いすを折りたためるほか、電動ユニット部の着脱もワンタッチでできる。
同社では95年にジョイスティックタイプの車いす用電動ユニット『JW-I』を発売。以来、介助者の負担軽減などを追求した電動車いす製品を提供してきた。昨年には電動アシストユニットを17年ぶりにフルモデルチェンジした『JWX-2』を、そして今回は電動アシスト車いすの“完成車”開発に同社として初めて着手し、本製品に繋げている。
サイズは1,000 × 580 × 765(mm)、重さは23.9kg(バッテリー含まず)、バッテリーはニッケル水素電池が24V×6.7Ah・2.9kg、リチウムイオン電池が25.2V×11.2Ah・3.6kg。アシスト走行距離はニッケル水素電池で20km、リチウムイオン電池で40km。価格は36万3,000円(非課税)からとなっている。
なお、この新製品は4月17日からインテックス大阪(大阪市住之江区)で行われる『バリアフリー2014』と4月19日からTRC東京流通センター(大田区平和島)で開催の『第13回子どもの福祉用具展2014』にて展示・試乗が行われる。