【S40News!】実用化に向けて前進したパワードスーツ『PLL-04忍者』。

パワーローダーライトPLL-04忍者

アクティブリンクは、能動的な歩行のアシスト制御と、受動歩行制御を両立した、ハイブリッド型パワードスーツ 『パワーローダーライトPLL-04忍者』を開発した。

パワードスーツとは、人体に装着できる機械動力装置。歩行の補助や重い荷物の持ち運びなど、近年さまざまな用途に向けて開発が進められている。この開発品では、人間の脚力を補助し、林業や農業などに求められる作業支援に役立つことを目的にされている。

従来のパワードスーツでは、歩行に必要な主要関節となる腰、ひざ、足首などの複数箇所にモータが配置されることで、歩行していない状態でも各々のモータが駆動していた。これにより消費電力が大きく、使用時間に課題があった。しかし、今回の開発品では、制御するモータ数の大幅削減に成功、消費電力を抑制し、使用時間が従来比(PLL-01)で約3倍に向上したという。

また、歩行制御では、スーツ装着者が能動的に歩き始める際には積極的にアシストおこない、安定歩行に入ったあとは受動歩行技術を応用した制御による、ハイブリッド型の歩行制御を駆使する。これにより、平地だけでなく階段や傾斜地でも歩行をアシストすることができるという。

さらに、構造の簡素化・軽量化を進めたことで、最高歩行速度はゆっくり走る速さに匹敵する時速12kmを実現している。

重さは同社従来開発品(PLL-01)の半分の15kg、アシスト力は2倍となる+30kgとなった。同社ではこの開発品をベースに、傾斜地での作業効率が求められる林業や農業を中心に用途開発・実証実験を推進し、3年以内での実用化を目指すとしている。

今のところなぜ”忍者”という愛称なのかは定かでないが、将来的に実用化が進めば、さまざまな産業や生活環境に役立つ日本の技術となるのだろう。

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