ホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは、Honda製乗用芝刈機HF2620を改造したモデル『Mean Mower』で芝刈機の最高速度記録に挑戦し、世界最高速でギネス世界記録に認定された。
同社はHondaの英国現地法人で、走行した芝刈り機は最高速度記録樹立を目指して改造されたHF2620改は昨年7月にイギリスで公開されて話題となったモデルだ。
今回はスペインのテストコースに持ち込まれ、最高速度記録に挑戦。2010年に記録されていた従来の乗用芝刈機の最高速度記録時速141.35kmを大幅に更新する、時速187.60kmの新記録を樹立し、堂々のギネス世界記録に認定された。
HF2620改(『Mean Mower』)の開発は、英国ツーリングカー選手権(BTCC)にホンダ ユアサ レーシングチームとして欧州向けシビック ツアラーで参戦中のチーム ダイナミクスが担当している。
エンジンは量産モデルに積まれていた614ccV型2気筒OHVエンジン(20馬力)を降ろし、大型バイクVTR1000Fファイアーストームの995ccV型2気筒DOHCエンジンに換装。最高出力は元の5倍となる109馬力まで高められている。
その他、パドルシフト付6速トランスミッションの採用や、クロームモリブデン鋼を用いて新たに製作された軽量高剛性フレームなどにより、時速0km-100kmまでの加速が4秒と、芝刈機としては驚異的な性能を有している。
ちなみに、ここまでの性能を持ちながら通常の乗用芝刈機と同じように芝を刈ることも可能だという。レースと庭を愛する英国人らしいユニークな側面を持ち合わせている。