昨日のランチでの我慢が、今日のもりそば半カレーセットに繋がってしまった。昨日書いたとおり、かつて得意技にしていたそば屋で2品頼むのは封印しているのだが、こうしたセットメニューはいいことにしていて(ご都合主義)大満足のランチタイムとなった。と、今日はそばの話じゃなく消費税だ。8%にあがってもうすぐ10日が経つが、みなさんの生活はいかがだろう。ニュースバラエティは消費の冷え込みをまるであおるかのようなしかめっ面を垂れ流していて、これこそが悪影響じゃないかと思わされる。
僕は今回の増税は仕方ない部分が多く、あまり気にせずすっ飛ばしていきたいとの考えだ。だが、消費者心理には微妙に作用するものだなと思ったのが、このもりそば半カレーセットのレジでの会計である。消費増税後初めてコイツをオーダーしたら870円になっていた。以前まで850円だからそもそも高めのランチで、今日は食うぞという日の贅沢ランチメニューのひとつだ。これがたったの20円値上げされた870円と告げられ、ランチでずいぶんと高いなと考え込んでしまった。たった20円の値上げだ。こうした微妙な感覚はきっと月日が解決させるだろうが、すっ飛ばしていきたい僕でさえこうなのだから、やはりしばらくは消費に慎重になる場面が増えるだろう。増税前の駆け込み買いだめもあわせると、少し冷たい風が吹くのは仕方ないが、どれだけ短い期間で脱却できるかだ。
脱却を早めるのは、言うまでもなく景気動向が鍵だ。自民党の安倍首相と日銀の黒田総裁のイケイケ金融政策と、今回の増税はまさにセットメニューで、その目玉の1つの黒田総裁による量的金融緩和の影響力は、ウチのような小さな会社でも肌で感じている。ジャブジャブと市場に金をぶち撒いたはいいが、銀行でかなりの量が眠っていて融資先を模索している状況だ。そこでウチのような小さな会社に白羽の矢を立てる。これまで営業に来たことなどほとんどないメガバンクや、聞いたことのないような地方銀行まで、ありとあらゆる銀行から一斉攻撃を受けているのだ。とくにメガバンクには驚きで、彼らにとってはきっとかなり小額の提案や、行政主導タイプの制度融資なども提案してくる。3大メガバンクの2つまでもが営業してくるのだから尋常じゃない。以前、中小企業金融安定化特別保証制度との、ほぼ無審査といっていいほどハードルを下げた融資を政府主導で斡旋したことがあって、借りたが倒産してしまっただけでなく、計画的につぶして個人的な資金を得るなんてひどい話が身近でいくつも聞かれた。それと今回の量的金融緩和はまったく違う性質のものながら、政府と民間の大きなズレを感じさせるという部分では共通している。貸したい金融サイドと、先の見えない時代だからこそ事業のスリム化を加速させたい企業とに、大きな思考ギャップがある。
消費税に関しては、安倍首相と黒田総裁がおっしゃっている、たいした影響はないとの発言と大きなギャップが生じないことを祈る。ここで景気の腰折れは避けたい。おっと、これじゃあまるで僕もしかめっ面じゃないか。いかんいかん。
グリーンピースが載ったカレーを久々に見ました。
そうなんですよ。グリーピースの緑と福神漬けの赤、カレーの黄色で信号機を演出する見事な1皿なんです(笑)。