エプソンは自分のゴルフスイングを高精度で計測・解析でき、理論数値との比較により上達を促すゴルフスイング解析システム『M-Tracer For Golf』(MT500G)を4月10日より発売する。
小型センサーとなっている本製品を、ゴルフクラブのグリップに装着してスイングすることで、スイング、インパクト、スピード、シャフト回転、テンポなどの解析に必要なデータを計測できる。同社が開発した高性能小型・軽量センサーが内蔵され、1秒間に1,000サンプルを計測、細やかな筋肉運動まで詳細に計測してくれるという。
データは、専用ソフトウェアをインストールしたスマートフォンやタブレットにBluetoothで転送できる。最新の運動理論・3次元二重振り子理論にて、エネルギー伝達の可視化を実現。飛球の傾向、スイングのテンポ(ばらつきの有無)、スイング時のエネルギー伝達、360度から確認できるスイング軌道などがグラフや画像化され、自分のスイングを正しく知ることができる。
バックスイングから、フォロースルーまでの間に、『M-Tracer For Golf』が13ポイントをチェック。詳細なデータを取得して、スイング時の微妙な動きをとらえる。これにより改善ポイントや目標数値を把握することも容易になり、さらに、お手本となるスイングデータや過去の自分のスイングデータとの比較も可能になるという。
素振りではセンサーが反応しないので、練習場などでボールを実際に打って使用する。しかし、大がかりな機器が不要なため、ゴルフ練習場や自宅などで人目を気にせずに計測できることもメリットだ。平均スコア100前後のアベレージゴルファーにとって、自分のゴルフスイングを理解する一助として、上達を目指すためのアイテムになるだろう。
4月の発売当初はiOSアプリのみ対応だが、7月にAndroidアプリのリリースも予定されている。電源は充電式のリチウムポリマー二次電池が内臓、約2時間の充電で4時間ほど動作する。サイズは50 × 25 × 15.5(mm)、重さは約15g。価格はオープンプライスで、実勢予想価格は2万円台後半となっている。