雪遊びに興じる子供たちの、歓喜の表情が続きますように。

小さくてよくわからないかもしれないが、たくさんの子供たちが雪遊びに興じている
小さくてよくわからないかもしれないが、たくさんの子供たちが雪遊びに興じている。楽しそうな声が響く多摩川の土手だ

いやあ、よく降った。東京では45年ぶりの降雪量となったようで、当時3歳の僕はきっと大喜びで遊んだことだろう。と、思った瞬間ふっと記憶の扉が開くように、雪のなかで白い犬に追いかけられて逃げている自分の映像が浮かんだ。これが3歳の時の記憶かは定かじゃないが、ものすごく深く積もっていたから、もしかするとそうかもしれない。こんな風に自分の体験を思い出すこともあるんだなと、我ながら感心した。

昨日とはうってかわって晴天に恵まれて暖かく、朝から子供たちの歓喜の声が響き渡っている。普段から土手で遊んでいるそりが、断然スピードが増して楽しそうに何度も繰り返す。雪だるまやかまくらも次々と完成して、現在も建設中物件が多い。彼らに今日の記憶はきっと刻まれて、いつか僕のようにフッと思い出すことがあるかもしれない。犬に追い回された思い出よりもずっといいから、目一杯楽しんでいただきたいものだ。

そんな子供たちから元気をもらう一方で、オリンピックで躍動する若者たちからもまた元気と感動をもらっている。フィギィアの羽生さんに、スノーボードの角野さんはともに10代である。世界を相手にして素晴らしい活躍は、10代とは思えない堂々としたものだった。17歳に19歳って、思い出したらだらしないだけの僕がいる。同じく10代で初めて五輪出場を果たし、今回で5回目にして4位を獲得した上村愛子さんは、もうただただ涙である。なんか元気な姉ちゃんが出てきたなと思った彼女だったが、競技人生における精進の継続が清々しい姿を練り上げたようで、出てくる言葉もまっすぐに響き渡る。ピョンピョンはねるように氷上を舞っていた10代だった真央ちゃんも、今ではすっかり大人っぽくなり、2人とも真摯に競技と向き合ってきた人生が美しさになって表れている。つくづく、顔って作られていくものなんだなと思わされる。充実した時間を積み上げることが、まるで少しずつ顔にぬられていくかのようだ。前出の2人の男の子も、これから素晴らしい男の顔へと変貌していくことだろう。

時間を忘れて雪遊びに興じる子供たちや素晴らしい若者たちが、そのままいい表情の日々を続けられるようにと思わず祈ってしまう。そのために踏ん張らなければならない我々であり、舵取りをする東京都のリーダーがもうあとわずかの時間で決まる。さて、どんないい顔の男が東京を引っ張ることになるのか。都民のみなさん、投票は済みましたか?

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1件のコメント

  1. 昭和40年生まれの連中が絶賛支持する田母神は落選だなww

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