昨日は『昭和40年男』最新号 (vol.23) に登場していただいた、杉 真理さんのラジオ番組にゲストとして呼んでいただいた。三軒茶屋にあるスタジオはガラス張りで、杉さんのファンと思われる方々が多く陣取っていた。そこにはなんと『昭和40年男』が見える。涙…。女性の購入者も少なからずいて、メッセージをいただくことはあるが、実際に手にしているのを初めて見た。涙…。
そのファンの方々の輪の外から、スタジオをのぞき込みながら軽妙なトークを聴いていると緊張してくる。やれやれ、まったく小心者だ。この日のテーマは「昭和」で、なるほど僕を呼んでいただけるのも頷ける。どんなことをしゃべろうかななんて考えながらトークを聴いていると、あっという間に出番となった。さっきまで眺めていたスタジオ内に入る。最新号に登場いただいた礼を述べて、取材当日に別件が詰まっていて現場に行けなかった失礼を詫びた。そしてとくになんの打ち合わせもなく『昭和40年男』のコーナーが始まってしまった。杉さんの絶妙なリードで、あっぷあっぷしながらも言葉を紡いでいき、大滝さんの悲しい知らせが飛び込んだ大晦日の話をした。この表紙で印刷があがっていることのあの日の不安や気持ちの動きをしゃべらせてもらい、なんだかそれまでの軽妙な番組のノリを阻害したような気分になってしまったが、しっかりとフォローしてくれ、うまいタイミングで曲を入れてくれた。
ここではもちろん、杉さんのヒットチューン「バカンスはいつも雨 (レイン) 」だ。バイト先の有線放送で何度も何度も聞いたことを思い出した。曲ってのは一瞬にしてその時代の空気を運んでくれるものだなと、しばし自分がラジオに出演していることを忘れさせた。
曲の後は、話を杉さんのインタビュー内容へと展開させた。今回掲載することができた、杉さんの珠玉の言葉をいつくか拾い上げてやはり礼を述べた。昨日もここに書いたとおり、当時の音楽は聴き手も作り手も背伸びしていたとは、まさに時代を象徴する言葉であり、最近の “わかりやすさ” ばかりを追い求める音楽シーンに苦言を呈した二人だったのだ。わりと過激な会話だったように思うが、リスナーの方々はどう感じたのだろうか。
なんとか僕の時間を使い切り、最後は大滝さんの『A LONG VACATION』からリクエストを求められ、さんざん悩んだ末に「恋するカレン」で締めたのだった。
緊張したが、すごく楽しかったのはきっと杉さんのお人柄だろう。話していて心が見えてくるとまで言うと大げさかもしれないが、なんとも清々しい気持ちにさせてもらえる。楽曲の数々と同様、本当に爽やかな方だった。それと杉さんと一緒にうまくリードしてくれた葛野裕美子さんもステキな方で、こんなブログまであげてくれた。お二人とも、ありがとうございました。また是非呼んでくださいね。
杉真理さんというと、やはり名前。
漢字から入ると絶対女性の「まり」さんだと思った。w
ナイアガラトライアングル。
才能の塊のような人たちだった。
懐かしい。
編集長、ラジオに呼んでもらえるとは羨ましい。
そう、「まり」ですよね(笑)。