米国Moog Musicが、電子楽器テルミンの新製品『Theremini』を発表した。
テルミンは最古の電子楽器とも呼ばれ、本体に手を触れずに空間の手の位置で音程と音量をコントロールするもの。Moog はテルミンを『Etherwave』シリーズなどで製品化しているが、この『Theremini』は「最古の電子楽器テルミンのリ・イマジネーション」として製品化。コントロールが難しかった音程を補正するオプション機能などで、テルミンらしからぬ演奏も可能になっている。
元祖テルミンの特性をそのままに、iPadやiPhoneアプリで知られる Animoog のシンセエンジンを組み合わせて、オプションで音階設定やピッチ補正機能も備えている。このオプション機能を使えば、演奏に習熟した人でなくても楽器として使えるというものだ。
また、オプション機能をオフにすれば、昔の恐怖映画やSF映画の効果音のような、元祖テルミンの音が出るので、音楽の演奏でなくても楽しめそうだ。
入出力は内蔵スピーカーのほか、ヘッドホン端子、ライン出力 x2、シングルピッチCV出力、ミニUSB (USB MIDI) など。128 x 64ピクセルの液晶ディスプレイを備える。そのほか取り外して内蔵収納できるアンテナ、ステージ演奏用にマイク / カメラ用スタンドアダプタなどが付属。
国内での販売は未定だが、価格は米国サイトで319ドルとなっている。