一昨日は広島のRCCラジオに出演させていただき、雑誌のことを語らせてもらえた。特集を読み込んでくれた上でトークを展開してくれ、深く感謝である。そして今日の午後もラジオでしゃべる。FM世田谷のラジオ番組『アフタヌーンパラダイス』に出演させていただく予定となっている。お相手していただくのは、なんと最新号の特集でインタビュー取材させてもらった杉 真理さんなのだ。
今回の杉さんの記事には、個人的に興味深い部分があった。彼がデビューした80年代初頭は、ビートルズが今ほどの普遍的な存在でなかったという言葉だ。懐メロのような存在で、ビートルズが好きなことを隠しているアーティストがいたと。そんな風が吹いているなかで、ビートルズを愛する彼は徹底的に自分のやりたいポップスにこだわって作品を作ったというのだ。シーンの最前線を走りながら奮闘する彼の音作りの裏に、まさかそんな葛藤があったとは想像もしていなかった。当時のミュージシャンは、ビートルズの影響の受け方や強さでその個性や実力までも変えると、ずっとそう考えていた。いつの時代も賞賛され続けていたとも思っていたから、まさか “好きを隠す” ほどのネガティブなマインドがあったとは、おそらく僕の世代 (杉さんは昭和29年生まれ) の多くにとっては意外なことで、時代の流れを証言してもらえたありがたい内容になった。
一方で強いコンセンサスだったのは、当時は聴き手も作り手も背伸びをしていたという言葉。加えて、最近の音楽は若者に媚びを売り過ぎという言葉で、うれしくなるくらいシンクロする。この辺の話を、生放送で展開できたらとワクワクしているところだが、実際は思っている通りにしゃべれることは少ない。昭和の小心者は、電波でしかも生放送はすごく緊張してしまう。一昨日もたいしたトークはできなかったくせに、終わった後はドップリと疲れていた。さて、今日はどうなることやら。杉さんのリードにうまく乗っかっていきたい。
編集長、RCC聴いたよ!-_-b
ありがとうございます。エリア内だったということですか。内容が問題なかったかが心配です…。