昭和40年生まれの絵本作家・塚本やすしの新刊『せんそう 昭和20年3月10日 東京大空襲のこと』(東京書籍)が2月20日に発売される。
塚本は幼少の頃から、道路やチラシの裏をキャンパスに絵を描き始め、現在は絵本作家、イラストレーター、装丁家などとして活躍。『小説新潮』の表紙絵の他、数多くの本を手がけている。主な著書に『このすしなあに』『あいうえおたくはいびん』『そのこ』『むらをすくったかえる』、エッセイ『東京人』『猫とスカイツリー 下町ぶらぶら散歩道』『おでんしゃ』などがある。
今回発売される『せんそう』はタイトルの通り、戦争にまつわる話だ。1945年3月10日、第二次世界大戦末期にアメリカ軍が東京に焼夷弾を用いた大規模爆撃を行った。同書は、死者数10万人以上といわれ、世界最大の空襲「東京大空襲」をテーマにつづられる。塚本の母である塚本千恵子自らの少女時代の戦争体験をもとに、その様子を描く。文は、塚本千恵子が、そして絵は息子である塚本が担当している。戦争が風化しつつある昨今、子供たちに絵本という形で戦争の姿を伝えるということはとても意義深いことではないだろうか。ぜひ注目したい。
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