シティポップ特集の第2弾はあるか?

最新号の発売から1週間が経過した。みなさんから届くメッセージだけを見ているとおおむね好評のようだが、これが全国の書店での売り上げとキチンとシンクロするわけじゃないから摩訶不思議である。やきもきさせられるのは、最終的な精算書が出てくるまで4ヵ月以上を要することだ。現状で僕をホッとさせているのは、去年の9月11日発売のデザインを特集してのぞんだVol.21がいい結果で終わったということ。今号どころか、去年の11月に騒ぎとなった『夢のモーターショー』でさえ結果を把握できていない。毎回発売直後には好調のように見えるアマゾンや楽天などの順位がまったく参考にならない訳じゃないが、全国の書店・コンビニ取扱量から見るとホンの微々たる数で、以前、発売直後に1位を続けて、その販売サイトではスグに売り切れになった号が、書店ではあまりいい評価でなかったということもあった。この特集だったら買うぞとの、ヘビーユーザーを持つ題材だとネット販売ではいい評価になるのだが、実際は書店に山積みされた『昭和40年男』を「なんじゃこれは、初めてみる雑誌だな」といった方々が、立ち読みしたうえでレジに運んでくれ、その数次第で最終的な結果となる。まだまだ知名度が低い我々にとっては、見てふれてもらえる販売現場こそが知名度を上げる大切なポイントであり、売り上げにも直結するのだ。なんとも昭和的なビジネスである。

ジェミニ今回の結果次第では、シティポップはまたトライしたい。昭和40年男にとってマッチングがよく、2年後くらいに仕掛けたいなと夢描いている。その時はレコード会社とコラボして、昭和40年男セレクトのコンピを発売する。そして僕にとってのシティポップクイーン、中原めいこさんを探し出してインタビューを掲載するのだ。さらに彼女のベストアルバムをリマスターして、この特集号の発売日に同時リリースする。もっと言えば、新曲を1曲いれるなんてのもいいし、名曲『ジェミニ』はセルフカバーしていただく。なーんて、夢を広げている。

音楽特集ということなら、昭和40年男たちを対象にしたテーマは広い。シーンそのものの変化が大きかった時代が、そのまま僕らの10代なのだから当然のことである。1つのグループや個人にスポットを当てたとしても、多くの昭和40年男が狂喜乱舞するネタは多い。RCサクセション、Y.M.O、キャンディーズ、ジュリー、クイーンなどなど、年に1冊くらいのペースで出して十分勝負できる気がする。カテゴリーで組むとしたら、歌謡曲特集はやってみたい。80年初頭の洋楽特集はおもしろいだろう。表紙はジャーニーとかトト、フォリナーなんてのは玄人受けしそうだな(笑)。ともかく今回のシティポップ特集号の成績次第では、音楽ネタが今後キラーコンテンツの1つに昇格するかもしれない。…と、それまでに4ヶ月もかかるのか(泣)。

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