多くの方からレスポンスがあった1月4日のインタビュー記事で、僕は大失態を演じてしまった。髪型がとんでもないことになっている。
去年の秋のこと、NHK BSのニュース番組で『昭和40年男』を取り上げていただき、自分の髪型を大いに反省した。僕は30年以上に渡って、ほぼ自分で髪を切っている。そのいい加減な髪型をテレビで客観的に見たことで、この年齢にしてプロに委ねることを決心したのだった。だが、なかなかその時間が取れないまま時間だけが過ぎていき、ドンドン伸びる一方の髪に困惑しながら過ごしていた。時間が取れないことだけでなく、美容室なのか床屋なのか? どんなオーダーをすれば思い通りになるのか? そんなことをうだうだと悩みながらの日々が過ぎていたところに、朝日新聞の取材日を迎えた。
「では、予定通り後ほどうかがいます」と、当日の朝に確認の電話が入った。
「よろしくお願いします」と、前日の会社泊まり込みにも関わらず元気に返事をした僕だ。
「カメラマンを伴っていきますので」「えっ、撮影あるんでしたっけ」
キチンと確認しておけばよかったと後悔しながら電話を切った。そのままトイレへと駆け込み、鏡に映ったどうしようもない頭を呆然としながら眺めた。しかし、もう1時間後に迫っていてどうにもならない。まあ、インタビュー中の写真ということだから、そんな大きく使われることはないだろうと開き直ったのだが…、こんな結果となってしまった。大きい記事になったことは本来ならばありがたいことなのだが、4日の朝この記事を目にしたときは落胆した。
「ひどい頭だ、ひどすぎる」と思わず声が漏れた。昨日の仕事始めでも、目にした会社のスタッフからさんざん指摘されたのだった。
記事自体は、長時間に渡りしゃべりまくった僕の言葉が、タメ年の有田さんによってうまくまとめていただいて感謝である。しかも、安倍政権の景気への取り組みを、僕にとって身近なバイク1つとっても大いに空回りしているとの僕の言葉を引用して、丁寧に解説していただいたのには感激した。
安倍政権発足後、アベノミクスと旗ふりしている景気回復に対して、経産省がそのひとつに日本のお家芸であるバイクマーケットを活性化させようと叫んでいる。そこへと特効薬になるはずの原付免許に関わることや、都心からバイクを一掃させてしまった駐車問題には一向にメスが入らない。警察庁と国交省が管轄なのだが、こうした縦割りではいくら旗を振ったところで実効性がないと申し上げたのを掲載いただいたうえ、有田さん自身はエアバンドに例えて『エア成長戦略ではいけない』との見出しで斬り込んでくれたのだ。さすがタメ年、話がわかると多いに喜んだ次第である。
さて結局、NHK BS出演時の反省が活かされることないまま、あまりの長髪に我慢ができず、暮れの夜中に時間を見つけてセルフカットしてしまった。今年は絶対にプロのお世話になる。新年早々、その覚悟を強くさせられた大失態だった。
全然知らなく、今記事を拝見しました。
私は理髪店を経営しています。39年生まれですので「いっこ上」です。
役職柄、忙しくて来店できない方も多くいらっしゃいます。
思わず、くすくすと笑みがこぼれた記事に好感が持てました。
店主がこの年代ですので、お客様も図らずも似たような世代の男性がボリュームゾーン。
もちろん、昭和40年男誌もバックナンバーまでそろえて、話題の一つとさせてもらっています。
当店のコンセプトが、それこそ「秘密の隠れ家」ですので、ぜひ北村さんも同年代のかっこいい床屋さんを探してください!きっと話の合う、居心地のよい(もちろんカッコイイヘアスタイルにしてくれる!)お店が見つかるはずですよ!
お店探しの顛末記、期待してこれからも拝見していきますね!
全然違和感なく、記事を読ませていただきましたよ(^^)
まるで息子が始めて一人で床屋さんに行った時のようなお言葉に笑っちゃいました。