昭和40年生まれの現代美術家・会田 誠が第8回安吾賞を受賞した。
会田は東京藝術大学油画科を卒業後、古典と本格を備えつつ題材にエロ、グロ、ロリコン、戦争といった異端のテーマを選び、1990年代初頭より美術界に登場。その作品の数々は、見るものに強烈な不快感と爽快感の両面を与える作品と評され、多くのコレクターを魅了し、後進にも大きな影響を与えている。近年では村上 隆とともに“新ジャポニズム”の代表的な作家として、国際的な評価を確立し、絵画のみならず、立体、写真、陶芸、パフォーマンスなどあらゆる表現手法を駆使し、日本現代美術界の牽引者として多彩な活動を行なっている。
その会田が受賞した安吾賞とは、作家・坂口安吾生誕百年を記念して2006年に設立された賞で、日本人に大いなる勇気と元気を与え、明日への指針を示すことで現代の世相に喝を入れた人物や団体に向けて贈られる。これまで野田秀樹(演出家)、野口健(アルピニスト)、瀬戸内寂聴(作家・僧侶)、渡辺 謙(俳優)、ドナルド・キーン(文化研究者)、荒木経惟(写真家)、若松孝二(映画監督)が受賞している。
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