出版社として歩んだ10年。〜イケイケドンドン〜

うちの社が出版事業に手を出して10周年を迎えたので、
間にいろいろはさみつつ、これまでのことを振り返りながらつづっている。

レディスバイクは発行を続けると、どんどん部数を伸ばしていった。
ところがこの裏にはもうひとつ壮大な計画があったのだ。
じつは2004年の夏の時点でやりたいバイク雑誌がもうひとつあった。
大人向けのバイク雑誌だ。
若者のバイク離れが進む一方で元気なオヤジたちが自分探しのためにバイクを買う。
そして旅に出る。
オヤジが元気だったのだ。

つうわけで、女性とオヤジという天秤だったのである。
両方とも難しいのは一緒だが、このときレディスバイクを先にしたのは結果的には大成功だった。
ターゲットを自ら創出するという技を使ったことは先日書いた。
これがもしもこの天秤でオヤジを選んでいたら、おそらく王道というか
既存バイク雑誌のモデルを大人にして、ちょっと高級そうなイメージづくりをして…
という手法でいったと思う。
だってさ、男性オヤジファッション誌全盛時代で、
レオンはひたすらチョイ悪とかで突っ走っていた時代だもの。
それに乗らない手はないし、事実オヤジバイク誌のコードネームはずばり「バイク版レオン」だった。
きゃー、恥ずかしい。
だがそんなカンタンなものじゃないでしょうと
イマイチ気分が乗らないまま、天秤がレディスバイクに傾いていったという流れだ。

レデイスバイクが快進撃を続ける中でオヤジバイク誌の構想を進めていた。
そしてさらにさらに、もう一つイケイケドンドン計画が進行した。
テスト発行なる初の試みにまで手を出したのだ。
会社では一発本と呼んでいるのだが、
シリーズとして継続するのではなく、それ単体で収益を上げる。
さらに壮大だったのは、発行自体をテストで試していくというものだった。
これが思わぬ副産物さえ生み出すことになるのだが、それはあとの話。
ここで試したのは『バイク入門まるわかりシリーズ』と称して
ジャンルを絞り込んで、徹底的な入門本をつくったのだ。
2005年、一発目に投入したのがビッグスクーターであった。

続けてビッグバイク、オフロードバイク、ミドルバイクと打ち込んでみた。
収益とテストの両立をさせた、これも今考えるとおもしろいトライであった。

続くよーん。

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