今年の紅白歌合戦を例年にも増して注目してる僕だ。このブログでも何度か騒いできたが、なんてったって楽しみなのは『あまちゃん』コーナーで、7月の時点でこんなことを書いているほどの熱狂ぶりである。先日、編集部員によって夏ばっぱが審査員席に座ることを知り、ますます興奮している僕だ。大漁旗を振り回してくれたらその瞬間にブラウン管が涙でかすむことだろうっ…て、液晶画面だが。そし手北島三郎さんを取り上げたこんな番組が前日に放送されることを知り、紅白前日から号泣することが決定したのだ。コイツは必見である。僕にとってはおそらく仕事納めの夜だから、よけいにその感動はデカイだろう。
昭和40年男にとって、さぶちゃんを身近に感じた曲の筆頭は『与作』じゃなかろうか。わかりやすいヒット曲だった。たしか、ドリフがギャグで使った記憶が残っていて、子供たちまでがさぶちゃんと親しんだ。僕らが6年生のときで、この年の紅白でも披露されたそうだ。だが、大のさぶちゃんファンの親父にとっては少々物足りない曲だった。このヒットで僕がやっとこさ興味を示したことが、親父に取っては複雑な気分だったように見えたのを印象的に記憶している。
そして『与作』翌々年に、演歌の最高傑作が誕生する。『風雪ながれ旅』である。さらにこの名曲と双璧を成す曲が、僕らの19歳の冬にリリースされた。そう『まつり』である。この2大傑作によって紅白歌合戦は翼を得たのだ。ハハハ、このくだりは完全に僕の私見だが、頷いている同世代の方々は多いのでないだろうか。大トリで勢いよく歌う『まつり』は翌年への元気があふれてくるように響き渡る。そして紅白を舞台にしての、石川さゆりさんの『天城越え』と『風雪ながれ旅』の対決は、未来永劫ない名勝負だ。これは両軍のトリ同士で見るのが最高である。去年は対決こそ実現したがトリ前の対決となり、去年の僕はここで燃え尽きた(笑)。今年の紅白ではサブちゃんがトリを務めるようで、『まつり』を歌うとのもっぱらの噂だが、本音を言えば最後となる今年は『風雪ながれ旅』で、さゆりさんとの名勝負をトリ対決で見たい。2年連続の『風雪ながれ旅』は難しいかもしれないが、せめて2人のトリ対決だけは実現させてくださいよ、NHKさん。
僕にとっても、さぶちゃんのベスト1は『風雪ながれ旅』ですねぇ。
この歌をきっかけに、歌のモデルとなった高橋竹山氏に興味を持ち、CDや関連本を買いました。
冬の夜、部屋を暗くして独り聞く竹山氏の三味線の響きは心にグッとくるんよねぇ~☆