「いやあ、早いねえ」と、きっと今日と月曜日の明日は、日本中でもっとも多く交わされる言葉じゃなかろうか。ついに師走に突入である。美輪明宏さんの歌った『ヨイトマケの唄』に涙した夜がつい昨日のようである。4度目の年男になる1年の目標を、やや欲張りに手帳に書き込んだのも、元旦の幸せも『箱根駅伝』の感動も、全部全部つい昨日のようである。そして4日の仕事始めは、また次のお正月を笑顔で迎えるのだと希望に燃えて始動したのだった。大晦日をスッキリとした気分で迎えることが、僕にとって生きるテーマになっていて、かつては仕事を詰め込んでいたがここ近年はしっかりと休んでいる。3日までの4連休を、1年間戦うために目一杯楽しむことにしているのだ。この4日間だけは、さすがに仕事の電話やメールも入らず心からゆったりできる。後の361日は心休まる日なんかないのは、現代仕事人間たちに共通することだろう。年末年始を勝負どころにして働いている方々には申し訳ないが、ともかく残り1ヵ月弱を仕事と笑いにあふれた日々で突っ走ろうじゃないか。
さてさて、前置きが長くなってしまったが、今日は『東京モーターショー』の最終日となる。『昭和40年男』もこの開催に便乗して『夢のモーターショー』を開催している。この企画は、2年に1度の恒例企画として展開するのもいいなと、検討している今日この頃だ。
「最近のモーターショーはつまらない」と嘆く昭和人が多いが、どっこい、ちゃんと隅々まで覗けばかなり楽しめる内容になっている。僕は恥ずかしながら自動車の免許を持っていないが、それでも未来へと挑戦している国内メーカーの提案の数々に感動させられる。実は今回、プレスデイ前夜に海外プレスを中心とした、日本自動車工業会による大プレゼン大会が行われた。プレゼン終了後には懇親会で「オ・モ・テ・ナ・シ」もバッチリの、気合いの入った夜だった。ここで国内14メーカーが声を大にして何度も言葉にしたのが「日本のモノづくり」である。将来をネガティブにとらえることが好きな連中には滑稽な夜だったかもしれないが、本誌のテーマでもある『明日への元気と夢を満載!』で、気合いと決意を強く感じ取れたうれしい夜だった。
そして翌日に開催された『東京モーターショー』のプレスデイ会場は出展者たちの熱意があふれていた。ここから2日を挟んだ先々週の土曜日よりショーが始まり、来場者数は前回をはるかに上回っているとのことだ。普段イベントでご一緒する知り合いのお姉さん方も、このショーでの仕事がもっとも気合いが入っているように感じる。また、普段付き合いのある広報の連中だって、どこか晴れやかで誇りに満ち満ちている。こうした元気を失わずにいることは、理屈抜きで勢いを生む。ほぼ同時期に開催されている中国広州のモーターショーと規模の比較をしたらそれは寂しいものかもしれないが、世界に誇るメーカーが揃う国であることをおおいに誇りたい。
みなさん出かけてみてはいかがだろう。きっと『明日への元気と夢を満載!』を感じられるはずだ。そして、こんな美しいお姉様とも会えるのだから。ねっ、行った方がいいでしょ?