【タメ年たちの大活躍!】カベルナリア吉田の新刊が発売。

『東京ワンデイスキマ旅』 カベルナリア吉田 著(彩流社)定価: 1900 + 税
『東京ワンデイスキマ旅』
カベルナリア吉田 著(彩流社)定価: 1900 + 税

昭和40年生まれのライター・カベルナリア吉田新刊『東京ワンデイスキマ旅』が発売された。

カベルナリア吉田は大学卒業後、新聞社や出版社での雑誌編集長を経て、2002年よりフリーライターとして活動している。“急がない旅”をテーマに、沖縄と島を中心に旅を重ねて、独自の切り口でつづった紀行文や単行本、各方面の雑誌などに連載。近著に『熱い視線』(三栄書房)や『絶海の孤島』(イカロス出版)、『カベルナリア吉田の沖縄バカ一代』(林檎プロモーション)などがある。また現在、読売新聞WEB版で『東京ワンデイスキマ旅』を連載している。

その『東京ワンデイスキマ旅』が好評連載につき単行本化された。同著にはカベルナリアの約2年分の散策紀行が収録されている。本の帯に書かれているカベルナリアの「誰が行くんだ、この街?……あ、俺か!みんなも一緒にどう?」という言葉どおり、東京近郊のちょっと変わった街へカベルナリアが散策にでかける。たとえばどのような所を訪れているかというと…。

—登場する場所・街—-
鳩の街/北綾瀬/高砂/平井/熱海(静岡じゃない)/女の湯(地名)/雨降り(地名)/下り(地名)/お祭(地名)/鰭ヶ崎/流山/御花畑/寒川/南新宿/神奈川/鶯谷/面影橋/江古田/大久保/美女木/六月(地名)

「自分の地元や住まいが紹介されている!」という人もいるだろうか。同ブログ担当者の地元“鶯谷”も登場している。鶯谷はカベルナリアが同著で記している通り『大都会の隣のスキマ街』で、山手線の1駅でありながら、隣駅の上野駅にその存在がかき消されている駅だ。しかし鶯谷駅に降り立ったことのある人ならご存知の通り、その数、日本一を誇るラブホテル街としてその名を馳せている。

そんな鶯谷を訪れたカベルナリアは、著書で「鶯谷はラブホテルだけじゃない!?」と、鶯谷が持つ別の顔を発見。鶯谷駅から少し足を伸ばし、入谷や根岸、下谷という昔ながらの下町情緒あふれる町を散策している。このカベルナリアの視点は、地元民からすると、日頃から“ラブホの街”と烙印を押されているだけあって「そうなのよ!ラブホがあるのは駅前だけだから」と、拍手を贈りたい気持ちになる。そしてカベルナリアが散策中に立ち寄るお店も、目のつけどころがおもしろく、地元住人でも「そういえばあのお店、看板は見て気になっていたんだけど、入ったことはないなあ」というところだったりする。

カベルナリアは「ムリのない、きどらない、人情味あふれる、ちょっとオカシナ旅」をモットーに、あちこちを散策する。同著は、飛行機に乗ってものすごく遠くへ行かなくても、自分の歩き方次第で街にはたくさんのワンダーがあふれている、そんなことに気付かせてくれるのではないだろうか。読み終える頃にはきっと、次の休日は“ワンデイ・スキマ旅”に出かけてみようかな、なんて思うはず。タメ年ライターの書いた『東京ワンデイスキマ旅』興味のある人は手に取ってみては。

このコーナーでは昭和40年生まれの活躍を紹介。どんな些細なことでも我こそは!という昭和40年男はぜひ『読者投稿欄』から投稿を!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で