いよいよ本日、発売だーっ。2009年の10月29日にテスト創刊させて以来、いつもドタバタしながら発行を続けてきて、ついに5年目に突入したことになる。その記念すべき号は『夢のモーターショー』と題して開催する誌上モーターショーで勝負だ。みなさん、ぜひ書店・コンビニでチェックしてくれ。立ち読み上等。買う価値がないと感じたらどうぞ本棚に戻してくれ。
この特集ではロータスヨーロッバをメインキャラとして展開しているが、これが右のエースだとしたら左のエースはこの童夢-零だろう。これこそ『昭和40年男』的な考え方だ。ほとんどの昭和40年男が、伝説の日本製スーパーカーの実車を見たことはないだろう。だがきっと、胸に強く刻まれているはずだ。
僕がこのクルマの存在を初めて知ったのは、裕福な家でないながら6年間買い続けてくれた小学館のシリーズ『小学○年生』である。月に1度、書店が届けてくれる日を楽しみにしていた。まずは付録を作る。そしてマンガを読む。最後に特集記事など活字コーナーを読破する、一粒で3度おいしい雑誌生活を小学生時代に送れたのは、後に雑誌ジャンキーになる要因となってたのかもしれない。
だが、この童夢-零が掲載されていた号は、付録を作る前に夢中になって読んだ。そして僕の気持ちは「日本でもスーパーカーが作れるのだったら、今よりももっと目にすることができる」との思いだった。スーパーカーの中に、なんとなく仲間として属していた日本車も存在したが、やはりどこかで軽視していた。トヨタ2000GTが大好きだったが、これもスーパーカーかといわれると僕にとってはまったく別物との感覚だった。それがこの童夢-零は違って、文句なくかっちょいい。カウンタックぽいフォルムを、本家を真似たとの考えは微塵も無く、むしろよくこのスタイルにしたと歓喜した。僕個人のスーパーカー観として、最高峰に位置するひとつがカウンタックだった。BBもいいが、それはスピードへの敬意であり、スタイルは普通のクルマを磨きあげてカッコ良くしたのだととらえていた。その意味では、ポルシェの方がフォルムが普通でない分スーパーカーを感じた。ランボルギーニ系はミウラやディーノなど、これぞっ!! といったスーパーカーフォルムに感じさせたのである。それらの中でももっともかっとんでいるとイメージさせたのがカウンタックで、道で目撃したときの興奮たら翌日の学校ではクラスの男の子全員に報告したくらいだ。そのフォルムと似た、いやそれ以上にかっちょいいモデルが日本で作られたとの奇跡に、僕は狂気乱舞したのだった。
先日行なわれた『大阪ミナミ秘密基地』でも、いつも応援に駆けつけてくれているタメ年の噺家桂きん太郎さんのトークの中で「僕らの時代には童夢-零なんてクルマもありました」と話題に出すほど、スーパーカーブームドンピシャである僕らにとって、やはり一目おく存在だったのだ。その童夢-零に今回の特集では、開発者インタビューまでも入れてたっぷり8ページを割いた。懐かしさだけでない。そこにあった情熱は、今僕らが学ぶべき精神がたっぷりと詰まっている。さあ、どうか手に取ってみてほしい。もう一度言わせていただく、本日、発売だーっ!!
書泉ブックマート4階では、相変わらずビニールラッピングされたVIP扱い!
スーパーカー、当時は240Zでもかなり興奮した覚えが。
あと、ポルシェ見ても914や928だとガッカリとか。
今までは「昭和40年男…ってありますか」と聞くと「へって?」難しい顔されていましたが
グランフロント大阪の紀伊国屋書店
「あ!」と言って案内してくれました 平積みでした。
当時テレビでこのスーパーカー?のことを放送していたのを視ました。国産スーパーカーとのことでした。がっかりしました。後で友達と笑い話になりました。リトラクタブルライトの件です。当時は電動でジワジワと開くのが定番イメージでしたが、童夢零はバタバタンと左右ちょっとタイミングのズレがあって開く感じでした。安っぽくてがっかりしました。(笑
後に知ったことですが、日産のL-28エンジンだったというのもがっかりでした。