昨日の表紙発表で、またも世間を騒がしてしまった罪作りな『昭和40年男』だ。これまでも本誌では、スーパーカーやクルマを幾度も取り上げてきた。音楽やテレビネタとともに、キラーコンテンツと位置づけているのだ。だが、今回ほど大胆に取り上げたのは初めてとなる。
この企画はいつかやろうとずいぶん前から持ち上がっていて、どうせだったらリアルの東京モーターショーにぶつけようと、満を持して今回の投入となった。
表紙の一台は、数あるクルマやバイクのなかから、やはりコレしかないとすんなり決まった。昭和40年男にとって直球ど真ん中のストレートとなると、今回のラインナップ中でこのロータス・ヨーロッパをおいて他にはないだろう。唯一、童夢-零の存在が悩ましかったのは、昭和40年男に向けてセンスのいい変化球になるなと思えたから。だがその変化球は捨てて、表紙だけでなく特集のメインコンテンツとして君臨させている。特集トビラにもしっかりと組み込み、特集のトップバッターを飾る依存ぶりなのだ。
僕が雑誌を仕上げる上で3大ポイントとして熟考するのが、表紙、特集トビラ、特集のトップバッターの3つである。それぞれ異なるキャラクターで押すのが実は好みなのだ。3つが異なる存在ながら、影響しあって特集がきれいに見えてくる作りを目指したいと常々考えている。前々号の特集『俺たちをドキドキさせた女神たち』がまさにこれで、表紙はキューティーハニー、トビラはアンヌ隊員、そして特集のトップバッターはキャンディーズと配置して、誰も褒めてくれないから自分で自分を褒めて上げる有森さん状態で微笑んでいたのだった。
だがしかし、クルマ=スーパーカーであり、スーパーカー=『サーキットの狼』な俺たちにとっては、3大ポイントのパワフル押ししか手はないと判断した。俺たちが経験したブームはそれこそ星の数ほどあるが、年齢的な興味対象としてバッチリのフィット感を持ち、かつ、男のロマンをブルブルと震わせて、しかもほとんどすべての男たちを夢中にさせたという意味では、スーパーカーはその最高峰に位置する。その象徴がロータス・ヨーロッパなのだ。コイツと心中する覚悟でいく11日発売の22号に、みなさん乞うご期待だ。
ランボルギーニ・ウラッコと同じ『うらっこ』ってあだ名の友達いました!
ロータス・ヨーロッパ・ツインカムターボ・スペシャル!
なむ!スタビライザー!
デ・トマソ・パンテーラとバリタンクが好きでした。