昭和40年生まれのアメリカ出身のプロボクサー バーナード・ホプキンスがIBF世界ライトヘビー級タイトルマッチで勝利し、初防衛を飾った。
ホプキンスは1988年にライトヘビー級でデビューし、92年に全米ミドル級タイトルを獲得。その後、4度の防衛に成功、IBF世界ミドル級タイトルを20回防衛し、ボクシング史上初の主要団体タイトル統一を果たし、伝説を作ったボクサーだ。
インファイト、アウトボクシングのどちらもこなし、とくに試合運びとカウンターは、ボクシング界屈指のうまさを持つと言われている。そして、相手の嫌がるボクシングに徹する強さがあり、その老かいなボクシング故に、試合前は必ずといっていいほどブーイングを浴びるそうで、ファンの間では、ボクシング界最強のヒールという悪役イメージが強いようだ。入場時にはマスクをかぶり、腕をクロスさせた後に喉を掻き切るパフォーマンスをすることから“死刑執行人”の異名も持っている。
ホプキンスは今年3月に、IBF世界ライトヘビー級4位の挑戦者として、31歳の王者 タボリス・クラウドに挑んだ。得意のアウトボクシングでポイントを稼ぎ、3-0で判定勝ち。見事、王座を獲った。そして先月26日、米国ニュージャージー州アトランティックシティーのボードウォーク・ホールでIBF世界ライトヘビー級タイトルマッチが行なわれ、指名挑戦者のカロ・ムラート(ドイツ)に3-0(117-110、119-108、119-108)の判定勝ちで初防衛を飾った。ホプキンスはこの日の勝利で史上最年長で防衛を果たした選手にもなった。来年に第二戦が組まれるそうだ。ホプキンスの勝利に期待したい。
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