10月も今日でおしまい。多くの昭和40年男が年男の今年も、いよいよ残り僅かとなってきた。多くのじゃなくすべてのだろと疑問に思った方は『昭和40年男』の理解者とは言えない。我々は昭和41年の早生まれまでをタメ年と呼び、昭和40年男と定義しているからだ(笑)。
年男を迎えた多くのタメ年たちが今年の元旦はそれを意識して、やったるぜと燃えたぎったはずだ。多くの目標を掲げ、それに向かって猛進する…、はずだった。僕もたくさんの目標を立てて、三歩進んで二歩さがるを繰り返しながらがんばっている。残念ながら諦めたものもあるが、まだまだ2ヵ月あるのだからここいらでラストスパートといきたい。
「月日の経つのが早いよね」とは、もう耳にタコ状態に交わしあっている昭和40年男たちだろう。やがて終わってしまう年男イヤーを次に迎えるときはなんと還暦である。きっとこれまでの人生の中で、もっとも早く近づいてくる12年後だろう。その途中に東京オリンピックの盛り上がるがあるのはうれしいことだが、ともかく一瞬のうちにやってくるはずだ。この2ヵ月を目一杯突っ走ったら、来年の目標とともに60歳の目標も立ててみようかと思っている。
あまり欲張っても絵に描いたモチになってしまうから、シンプルに心技体に1本ずつで掲げるといいのではないかと考えている。まず、カンタンに決めることができるのが体力面で、これは26歳から続けている年に1度のフルマラソンへのトライを継続させることが、僕にとっては有効な目標になる。それを目指すことで付随して様々な対策をするはずだからまずはこれでいいだろう。心は…。これはじっくりと暮れに向かって考えよう。そして技、すなわち仕事ということにしたい。どんな環境になっているのか予想が難しいが、60歳ともなれば現役引退を考えさせられるポイントだろうから、しっかりとした目標設定をしたい。きっとほとんどの昭和40年男が年金に不安を持っていることだろう。となると当然ながら、1年でも長く働きたい。もういっちょ踏ん張って、次の年男を迎えたときのスーパープレイヤーを目指すべく、努力をスタートさせる最後のチャンスかもしれない。
連載企画の『ガツンとひと言。兄貴の説教』では、60歳を過ぎてもなお仕事をバリバリこなしている男たちに多く登場していただいている。共通して口にするのは、昭和40年男の今の年齢あたりが一番いい時期で、仕事にもっとも充実していたとの言葉だ。つまり、ある程度年齢がいっても活躍している人たちは、僕らが迎えているこの時期に一番仕事をした人たちということである。コイツを胸に今をもっとがんばることと、その糧とするために12年後の仕事目標を2ヵ月で作ってみようと思う。エリック・クラプトンは60歳の時にこのアルバムをリリースしている。なにか記念碑的な仕事を60歳で1本なんて野望を持つのもいいかもしれない。来年よりそこへと向かって一歩をスタートさせるのだ。
みなさんも一緒にどうでしょう。名付けて『心技体12年計画』だ。って、ヒネリが無いなあ。