ITベンチャーカンパニーのアンビバレントは、『Badass Cameraシリーズ、HASSELNUTS/ハッセルナッツ』ブランドによる、世界で初めてのハッセルブラッド V-systemをiPhoneで使用し、デジタル化するマウントキット『HASSELNUTS HN-10』を製作・販売するプロジェクトを始めた。
スウェーデン生まれのフィルム中判カメラ・ハッセルブラッドは、そのデザインやカール・ツァイス製レンズの持ち味でファンが多い。しかし、そのデジタル化はプロ用デジタルキットしか選べなく、高スペックかつ非常に高価だった。これを一般ユーザーが気軽にデジタルカメラとして機能させるため、『HASSELNUTS HN-10』が企画された。
シンクロシャッタープログラムを採用で『HASSELNUTS』が本体側のシャッターの振動を感知し、iPhone側のシャッターを切る仕組みになっている。絞りをレンズ側で設定し、露出はアプリ側で設定。後は普段と同じ様にビューファインダーから覗いてフォーカスを合わせるだけ。ハッセルブラッドVシステム本来の操作感を残した仕様になっているようだ。
また、このマウントキットには、フィルムの代わりに内部にキット専用に開発された投影用スクリーンが配置されている。レンズを通して入った光がこの投影用スクリーンに投影され、それをHASSELNUTS(iPhone)が撮影するので、中判カメラ独特の被写界深度を保っているという。
HASSELNUTSで撮影した写真のサンプルはこちらで見ることができる。
『HASSELNUTS HN-10』は11月6日まで出資を募っているので、ハッセルブラッドを持っている人はこちらも覗いてみよう。