誰の誕生日だって? 『昭和40年男』のですよ。2009年10月29日に、かわいい第1号が書店に並んだ。現在に至るまでの時間の流れや紆余曲折によって、この頃よりクオリティは上がっていると思う。これからも1冊1冊、常にレベルアップを目指していきたいと、フンドシを締め直す誕生日である。
雑誌の骨格は、この創刊号にハッキリと出ている。発案者である自分が作りたいままに作ったという点では、コイツがもっともストレートな存在なのかもしれない。企画の追い込みの甘さや進行過程でのミスなど、今見ると苦しい部分がいくつも見当たるものの、ほとばしるような初々しさもあって楽しい。今では手に入れることは難しいが、僕の個人的なコレクションとして何冊かは保管してあるから、今後大きなイベントなどで放出していくつもりだ。
テスト創刊だった。自分としては「イケル」との根拠無き自信があったものの、取り次ぎと呼ばれる問屋からは、成功のイメージが持てないと言われながらの無理矢理な創刊だった。が、結果としてはまずまずの成績を収め、翌年の3月11日から季刊発行での定期刊行物として本格的なスタートを切った。そしてさらにその翌年には、隔月刊でのスタートとなる第6号を同じく3月11日に書店に並べた。が、あの震災が日本を襲い、この号は売り上げを大きく落とし、厳しいスタートになってしまった。雑誌全般の売り上げが落ちるなかで『昭和40年男』も孤軍奮闘とはいかなかった。会社の業務も震災影響で大きく後退して厳しい日々が続くなかで、どうにかこうにか発行を続け今に至る。苦しさがあった分、よけいに今日の喜びは大きい。
スタートしてよかった。たくさんの方々と新しい出会いが生まれ、強い刺激や大きな喜びを感じ続けた4年間だ。震災直後が最大のピンチだったが、これ以外にも苦しいことは実に多かった。だがその量と、まるで同じくらいの素晴らしい体験ができた。人生ってこういうことなんだな。苦しさを減らせばラクだけど、喜びも少なくて平坦になる。きっとそれもまたいい人生だ。
今日からは5年目の『昭和40年男』となる。次の誕生日までは、本自体のクオリティはもちろん、周辺のビジネスを加速させていこうと思う。これまでの苦しさを上回るように動いて、やはりもっと大きな喜びを得てやろうかと企んでいる。1年前では考えられなかった展開だったよ。なんてことを1年後のここに書くことを目指す。
そして今日は、みなさんに心より感謝の気持ちでを述べたい。読者の皆様、関係者の皆様、4年間のご愛顧ありがとうございました。また、これからもご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
たしかこの号、書店で見た覚えがあるけど、その時点では買う気が起きませんでした。すいません(笑)
これからも期待してます!ヨロシク☆