「最近ふくよかになりましたね」と言われた、昭和40年男の行動。

つい先日のこと、副編集長の小笠原からタイトルのセリフをふいに投げ込まれた。体重計の針は、新年に誓った目標にはほど遠いものの、とくに劇的に増えたわけじゃない。腹回りがなんとなくボヨボヨしてきていることを突かれたのである。単純に運動不足によるものだ。今年の1月のフルマラソンで悔しい思いをして、練習を積み上げることを誓ったはずなのに、なんとも意志の弱い男で情けなくなってくる。これまで10年以上、細々とだが継続してきたウエイトトレーニングを、ここ近年ほとんどやらなくなってしまったのも響いているのだ。コイツはまずいとわかっているもののなかなか一念発起しなかったが、小笠原のこのひと言は効いた。なんてったって「ふくよか」だもの。銃弾のごとくブヨブヨした腹を撃ち抜いたのである。

CIMG1818〆切で泊まり込みの就寝前に、腕立て伏せと腹筋運動をしてみた。以前にこなしていた1/4もできないのに、見事なまでの筋肉痛となってしまった。ここまで衰えてしまうものなのかと痛感しながら筋肉痛もひどいから、痛みのダブルパンチである。そして今日はこの本を買ってきた。腰痛特集の10月号を初めて購入した雑誌『VOLT』だ。今回はズバリ腹筋特集で、腹凹ボールとの付録が付いているのも見逃せない。余談ながら書店で感心したのは、付録がついて紐で綴じられているからと、立ち読み用の見本を置いてあったこと。付録の経験がほとんどない『昭和40年男』であるが、実は抵抗があるのはこの立ち読み問題なのだ。自分がそうなのだが、雑誌を無条件で買うなんてのはほとんど無く、好感を持っている雑誌でも立ち読みで吟味してから買う。それをフィードバックして、僕は立ち読みが購入決定の最重要課題だと思って対策している。付録で縛られてしまっては、僕が持つ、数少ないノウハウが使えないことになるのだ。付録全盛時代が続いて久しいが、見本を用意しているのは稀にしかお目にかからないから好感を持ち、購入を決定したのだった。

さあ、これで僕の腹は凹むぞと、この手の雑誌を購入するたびにその気になる。だから僕の本棚には『ターザン』の腹筋特集のものが5冊もコレクションされているのだ。この行動は、まずはカタチから入るとでもいえばいいのだろうか。そういえば、買ってから気が付いたのは、約2ヵ月前に買った腰痛特集のときの付録はまだ開封さえされておらず、僕の腰痛は放置されたままである。いや、まずはなにより先に腹だ。正月に目標を掲げた体重に、現在1グラムも近づいていない。今年も残り2ヵ月しかないが、ほんの僅かでも近づけることにしよう。この『VOLT』を使ってきっと成功させる。ただし、〆切が無事に終わったらね(笑)。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で