1980年代に結成、96年に解散したロックバンド“ザ・ストーン・ローゼズ”。その2011年10月の再結成発表から12年の野外ライブ開催までに密着した音楽ドキュメンタリー映画『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』(原題:『The Stone Roses/Made Of Stone』)が10月19日より公開される。
監督はザ・ストーン・ローゼズのファンであり、『THIS IS ENGLAND』で英国アカデミー賞作品賞を受賞したシェイン・メドウズ。映画『THIS IS ENGLAND』で英国アカデミー賞作品賞を受賞したことでも知られる、熱狂的なローゼズフリークだ。サッカーと音楽しか成り上がる手段がなかったマンチェスターのワーキングクラス出身の4人による感動的な再会劇、彼らを愛するファンの素顔など、再結成にまつわるライブやバックステージ映像を、未公開映像を軸に鮮烈に描き出す。
人里離れた隠れ家のようなリハーサルハウスでの練習風景から、再結成後初めてとなる緊張のステージの模様、再び襲い来る悪夢のようなアクシデントと繊細な人間模様にも迫る。そして地元マンチェスター、ヒートンパークで22万人を集めた圧巻の凱旋ライブまで、初公開となる彼らの演奏シーンを十二分に交えながら、マッドチェスタームーブメントという奇跡を起こした4人が躍動する。この映画は、彼ら4人が、古き良き時間をもういちど共有するのではなく、再びファンと共に新たな道を歩み始めたことを物語る。最後には、バンドにとっても、監督メドウズにとっても、日本のファンは特別な存在であることがエンドロールで明らかにされる。
今から2年前、イアンとジョンは48歳だった。現在の昭和40年男として様々な思いを起こさせる、再起のドキュメントになっているはずだ。
『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』 10月19日より、TOHOシネマズ渋谷ほかにて 10月26日・27日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて 11月2日より、新宿シネマカリテにて 全国順次公開。