BMWは、新規モデルとして『4シリーズ クーペ』を発売した。
2012年12月に3シリーズ クーペの後継車として発表されていたコンセプトモデルが市販されたかたち。国内では2リッター直4ならびに3リッター直6エンジンと8速ATの組み合わせが用意され、独でラインアップされているディーゼルエンジンや6速MTモデルは見送られている。
BMWらしいショートオーバーハング、ロングボンネット、流麗なルーフラインといった文脈を受け継ぎつつ、先代の3シリーズ クーペに比べて全高が25mm低くなった。また、前後のトレッドは大幅に拡大され、ワイドで低く構えたスタンスとなっている。フロントフェイスでは伝統のキドニーグリルが大型化され、左右の大型エアインテークと合わせて独特の存在感を主張している。
428iクーペに搭載される2リッター直4ツインパワーターボエンジンは、最高出力245ps/5,000rpm、最大トルク35.7kgm/1,250-4,800rpmを発生。一方の435iクーペには3リッター直6ツインパワーターボエンジンが搭載され、最高出力306ps/5,800rpm、最大トルク40.8kgm/1,200-5,000rpmを発揮する。
車体としては約50:50の理想的な前後重量配分を実現しており、現行モデルで最も低い重心位置になっているという。また、先代に比べ、車両フロント部分のボディ剛性が約60%向上しており、よりワイドなトレッドと相まって、さらにスポーティな走りが期待される。フロントの足回りにもダブルジョイントスプリングによるストラット式サスペンションにトーションバーが追加され、ボディとフロントアクスルの接続部分の剛性が強化されている。
428iクーペと435iクーペのそれぞれに、スポーティさを強調した「Sport」、伝統的かつエレガントなイメージを強調した「Luxury」の2つデザインラインの他、MエアロダイナミクスパッケージやMスポーツサスペンションを搭載したハイパフォーマンスモデル「M Sport」がラインナップされる。価格は604~774万円。