先日、北海道からお伝えしたとおり、45回目の誕生日を迎えた。
きっと同じように感じている人もきっと多いと思う。
45歳ってこんなに子供だったのか?と。こんなにバカだったのか?と。
親父のことを想い出した。
俺が12歳の時の親父は、今の俺なんかよりもっともっと立派で、もっともっとたくましかったような気がする。
技術しか取り柄のない電気屋の主人で、あそこで直らないテレビはもう買い換えた方がいいという評判が自慢だった。
やがて電気製品は壊れなくなり、親父の技術は行き場を失っていったのだが…。
12歳の頃の親父はガンガン売りまくっていて、よく納品の手伝いにかり出された。
今も夏になると想い出すクーラー取付は、特にしんどい作業で
だいたい3時間くらい2人で大汗をかきながら作業する。
テスト運転で出てくる冷たい風が、お疲れさまと褒めてくれるみたいで大好きだった。
クーラー取付で想い出す、ドリルで壁に穴を開ける作業がイヤでねぇ。
たぶん俺も親父もいろんな物質を吸い込んでいるよ。
作業中にケガをすることもしばしばあり、ドバッと血が流れると
ビニールテープでグルグル巻きにしてがんばる親父が、すごくかっこよかった。
“男はだまってサッポロビール”というコピーが大好きで、
息子が「なんでこんなにやかましいのだろう?」と思うほど、行動で自分を示す男だった。
とにかくバリバリだったなあ、親父の45歳は。
一番仕事がノリに乗っていた時期かもしれない。
さあて、俺はどうかな?
人生50年。後5年のつもりで生きていこうと自分に言い聞かせてみるが、
そんなに強くない45歳だったりもするのさ。