梶原一騎原作、辻なおき作画の漫画・アニメ作品『タイガーマスク』が映画化され、11月9日(土)より全国の映画館で公開される。
タイガーマスクを知らない昭和40年男はいないだろう。漫画は『ぼくら』に1968年から連載され、69年には日本テレビ系列でアニメ化。そして81年には続編として『タイガーマスク二世』も放映されている。ダークヒーローでありながら、虎の穴との孤独な闘いのなかで葛藤する伊達直人の姿は、昭和40年男たちの心に焼き付いているはずだ。また、佐山サトルによるレスラーとしてのタイガーマスクも強烈な印象を残した。
そんな伝説のヒーロー初の実写映画化として話題を集めている映画『タイガーマスク』で主人公の伊達直人に挑むのは、親しみやすいキャラクターで世代を超えて愛されているウエンツ瑛士。壮絶な死闘に挑む孤高の戦士を熱演している。また、ヒロイン・若月ルリ子にはウメッシュのCMにも出演している夏菜、そして虎の穴の幹部・ミスターXは哀川 翔が演じる。特に哀川は熱烈なタイガーマスクファンのようなので、どのような演技を見せるか注目が集まる。メガホンをとったのは、全米監督協会審査員特別賞を受賞した新鋭監督の落合 賢。本作が長編初作品となる落合は独特なカメラワークにより、壮麗な映像美を作り上げているという。
ストーリーはこうだ。特殊なマスクにより“タイガーマスク”となって、多額のブラックマネーが飛び交う闘技場の試合に出場する伊達直人。非情な敵に、信頼する友の命、心の拠りどころだった居場所も奪われ、激しい憎悪とともに、自らの信念を貫こうと決意する…。愛する者、守りたい子供らのために、孤独に闘う男の“真の強さ”とはなにかを描くスペクタクルエンターテインメントに仕上がっているというから楽しみだ。
我々が知るタイガーマスクとのストーリーの相違など、気になる見どころがたくさん。ぜひ映画館へ足を運んでみては。