BMWは、ミドルサイズセダン『BMW 5シリーズ』をモデルチェンジし、販売を開始した。
同社の中核モデルである5シリーズは、排気量2.0~3.0Lの直6エンジン搭載モデルを中心とした高級ミドルセダンだ。外観には、より立体的なデザインのキドニーグリルを採用し、よりスポーティで存在感のあるフロントビューとなった。また、リヤにもBMW伝統のL字型LEDコンビネーションライトに、スリムなデザインのLEDライトバーを採用し、ワイド感を強調している。
新機能としては、カメラにより前方を監視するドライビングアシストを全車標準装備。衝突の危険性が高まった際にドライバーに警告を発する「前車接近警告機能」、追突が不可避な場合ブレーキをかけ衝突を回避・被害の軽減を図る「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車線の逸脱をドライバーに警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」の3つの機能が搭載されている。また、歩行者検知機能の採用により、歩行者への接近に対しても、ドライバーへの警告と衝突回避・被害軽減ブレーキを作動させる。
これに加え、一部のモデルにはミリ波レーダーセンサーを併用した「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、および、車間距離を維持しながら自動的に速度制御を行なう「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」を含む「ドライビング・アシスト・プラス」を標準装備する。さらに、左右後方の車両や追い越し車線を急接近してくる車両をドライバーに警告する「レーン・チェンジ・ウォーニング」及びシステムが衝突の危険性を検知した場合に、フロントのシートベルトのたるみを巻取り乗員の拘束を強めるなど、複数のセーフティ機能を自動的に作動させることにより、乗員を最適に保護する「アクティブ・プロテクション」も標準装備される。
パワーユニットは、550iのセダン及びツーリングに、ツインターボ、ダイレクトインジェクションシステムに加え、新たに吸気バルブのリフト量を無段階に可変制御するバルブトロニックを採用した新型4.4リッターV型8気筒BMWツインターボガソリンエンジンを新たに搭載。またグランツーリスモには、2リッター直列4気筒BMWツインパワーターボエンジン搭載の528iを追加している。