ハセガワは1/12スケールのプラモデル『ヤマハ YZR500(0W98)“チーム ラッキーストライク ロバーツ 1988”』を9月28日に発売する。
YZR500とは、WGP時代に活躍したヤマハの500ccクラスのレーシングマシンで、数々のチャンピオンを生み出してきた名機。0W98は88年シーズンに活躍したモデルで、ホンダ・NSRやスズキ・RGV-Γとの熾烈な争いを繰り広げながらE.ローソンがW.ガードナー(ホンダ)を抑えて3度目の世界チャンピオンに輝き、ヤマハは3年連続のコンストラクタータイトルを獲得している。また、W.レイニーは第4戦ポルトガル以降、4連続で表彰台に登る実力を見せ、第12戦イギリスでついに優勝。その2週間前の鈴鹿8耐でも優勝して好調のレイニーは、スタートツー・フィニッシュで初優勝を飾ったのだ。
0W98は、ロータリーディスクバルブ時代の名残りだったエンジン挟み角60度を、クランク室リードバルブに合わせて70度に拡大し、周辺スペースを最適化。また下側(前側)2気筒分のエキゾーストパイプを、エンジン下でクロスさせ右後方へ取り回す特徴的なレイアウトに変更している。これに合わせて、右側が大きく上側に湾曲した左右非対称リヤアームを採用した他、第12戦イギリスGPでは初めてカーボンディスクブレーキを装備している。
今回ハセガワは、先行逃げ切りの勝ちパターンを得意とする、レイニーのマシンをキット化。デカールは発色のよいカルトグラフ製とし、アメリカGPとイギリスGPが選択できるようになっている。また、フロントフェンダー、カーボンディスク、追加燃料タンク部品に新金型を採用しており、イギリスGPなどで確認されるマシンの細部仕様の違いも再現。当時のWGPファンにはたまらない内容だ。価格は4,410円。