昭和40年生まれのノンフィクションライター・藤井誠二の新刊『40歳からの人生を変える心の荷物を手放す技術』(牧野出版)が発売された。
藤井は愛知県に生まれ、高校在学中からさまざまな社会運動に関わり、高校卒業後、フリーライターとなり、愛知県の管理教育を告発した『オイこら! 学校』でデビューする。著書に『17歳の殺人者』『暴力の学校 倒錯の街』(ともに朝日文庫)、『殺された側の論理』『大学生からの「取材学」』(ともに講談社)などがある。近著に『権力にダマされないための事件ニュースの見方』(河出書房新社)、『殺された側の倫理 犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」』(講談社プラスアルファ文庫)『「オネェ」がメディアでモテる理由』(春秋社)、『壁を越えていく力』(講談社)などがある。
その藤井の新刊『40歳からの人生を変える心の荷物を手放す技術』は、藤井と精神科医・名越康文による対談本。藤井が人には言えない40代からの生きづらさに鋭く切り込み、名越康文がそれに答えるかたちで展開される。
社会学者・宮台真司による推薦文がとても興味深い。
『人は加齢による自然過程への無知ゆえに心的な不適応に陥る。頑張り屋ほどそうなりがちだ。名越先生と同年齢の僕もかつて危機に陥った。元と同じ状態に戻ることがあり得ないことを理解し受け容れるのは難しい。その困難を克服するには必読の書だ。』
どこか思い当たる昭和40年男もいるのではないだろうか。興味のある人は手にとってみてはいかがだろう。
【目次】
序 章 今までのやりかたじゃ、マズい?
第1章 心身の「変化」に気づく(自分への思い込みを手放す)
毎日、自分の心をモニタリングする
体力の衰えを受け入れる
無自覚に受けるストレスを自覚する
第2章 閉ざしていた「感覚」をひらく(世界観をアップデートしていく)
毎日「ピンと来る」感覚を大切にする
第3章 「孤独」を手放す(アイデンティティを「分散」させる)
相談上手になろう
善友と付き合う
「居場所」を増やす
リスペクトする力を磨く
第4章 人生の「軸」を再発見する
人生に対する実感を持つ
自分のルーツを確認する
いのちの循環を肯定する
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