尾崎 豊と岡村靖幸、UP-BEATら昭和40年男たちが出演した日本初のオールナイトロックフェスティバル『BEATCHILD』が26年ぶりに映像化されることが決まり、その予告編が公開された。
1987年に熊本県の南阿蘇村の野外劇場『アスペクタ』で開催されたロックフェスティバル『BEATCHILD』は18時に開演し、翌朝6時に終演するという、夜通し行なわれたロックフェスだ。会場入口には前日から客の数が増え、3万人の予定だったチケッと販売数は7万枚を超えたのだそう。そしてフェス当日には、空港からのタクシーや福岡からのバス、地元の車やバイクが狭い山道を埋め尽くし、開場と同時に大草原の客席は10代~30代の若者で埋められた。そこに、突然の豪雨で、草原は一瞬にして泥水であふれたのだそう。なかには豪雨で倒れる観客が続出する。しかし12時間突っ走り続けた伝説のフェスとして音楽ファンの間では語り草となっている。
同フェスには、昭和40年生まれのミュージシャン・尾崎 豊、岡村靖幸、UP-BEAT(ボーカル、ギター、ベースが昭和40年男のロックバンド)が出演した他、THE BLUE HERATSやRED WARRIORS、小松康伸、白井貴子&CRAZY BOYS、HOUND DOG、BOOWY、THE STREET SLIDERS、渡辺美里、佐野元春with THE HEARTLANDの13組が出演した。
この時の模様を、これまで何度も映像化を望む声があがったそうだが、ライブ映像は残っているものの、音源が紛失し、映像化にこぎつけることができなかったのだそう。しかし今年の5月に、同フェスを主催したイベント会社の倉庫から音源を収録したマスターテープが偶然発見され、ドキュメンタリー映画として制作される運びとなった。
そして10月26日の全国一斉公開に先がけて予告映像が公開された。大雨に打たれながらステージに立つ出演者たち。ずぶ濡れで歌い叫ぶ尾崎 豊の姿や、若かりし日の岡村靖幸、渡辺美里がオーディエンスに「みんな、まだまだ行ける?」と問いかけるシーンなどなど、臨場感あふれる映像に、見ていると鳥肌が立って来る。出演者の1組、BOOWYが予告映像に出てこないので、ひょっとして本編にも登場はないのだろうか…と気になるところだが。同作は劇場公開のみで、今後テレビ放送やDVD化、ネット配信などは一切ないのだそう。3週間の限定公開なので、ぜひチェックしたい。
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