カメラマンなんだよ。

本日は昨日に引き続き鈴鹿サーキットで8時間耐久レースの取材だ。
今日の様子は取材の合間を見てつぶやいていくとともに、
このコーナーで後日なんらかの形にしてまとめようと思う。

昨日、今日とカメラマンに変身している。
2台のカメラを担ぎ、サーキットで獲物を追う姿は
まさにプロフェッショナルで男の中の男だ(大嘘)。
俺は写真を撮られるのが大嫌いだというのは、ここでも何度か騒いでいる。
だが編集部員たちにハメられ、誌面デビューさせられた。
一方撮る方は…。

このレースに来るたびに思い出す、ここが俺のカメマンデビューだったのだ。
もう15年以上一緒に仕事をしている、本人に言うのはイヤだが
大切な相棒の1人と言っていいだろう、カメラマンの武田とある日大ゲンカをした。
まあ、ケンカはしょっちゅうなんだが、この時は俺に非があったとはいえ、ひどかった。
「自分で撮ったらいい」という言葉を浴びせられ
「おう、やったるわい」と応戦し、
ヨドバシカメラにいって、カメラ一式を長期ローンで購入したのはレース取材前日だった。
こうしてカメラマンデビューを飾ったのが、ここ鈴鹿サーキットだったのである。
しかも由緒正しき8時間耐久レースでという、神をも恐れぬとはこのバカのことを言うのだろう。

当時はデジタルじゃないから、シャッター1回がそのままフィルム代になる。
予選は空打ちして、マシンのスピードについていく練習を繰り返した。
翌日の決勝で初めて自分のカメラにフィルムを入れ、気合いに震えた。
神をも恐れぬとはこのバカのことを言うのだろう(クドイ)。
世界の報道陣が集まる鈴鹿サーキットのプレスルームでのことだ。
しかもホンモノのプロカメラマンたちがひしめき合っている中で、
俺は周囲にばれないようにマニュアルを読んでいたのである。
こうして、現場デビューをしたのである。

そりゃー、武田の写真にはどうやってもかなわない。
だが、撮れるという意識を持てたことはとてつもなく大きい。
おもしろいことに選ぶセンスもついてくるからね。
なんでもそうであると思うが、できないヤツが偉そうに言っているより、
下手でもいいからプレイヤーが語っていることの方が説得力がある。
もちろん、それがあまりにも玄人視点になり、お客さん無視になったら本末転倒ではあるが、
俺はあの日の武田とのケンカに感謝しているくらいだ。
以来写真を撮り続けていて、『昭和40年男』誌面でも活躍しているのさ。

さあ、もうすぐ決勝がスタートする。
今日も1日、がんばるぞー!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で