ピアッジオグループジャパンは、ベスパのニューモデル『Vespa946』を、11月より発売開始する。
ベスパといえば、映画『ティファニーで朝食を』でオードリー・ヘップバーンが乗っていた場面が有名だが、昭和40年男にとっては、やはりテレビドラマ『探偵物語』で松田優作演じる工藤が乗っていたオンボロバイクの印象が強いのではないだ
そのベスパは、イタリアのバイクメーカー・ピアッジオの生産するスクーターブランドで、1946年以来という長い歴史を持っている。モノコック構造や、グリップシフト機構など、独特のスタイルで愛され続けている名車ブランドである。
その最新フラッグシップモデルとして昨年11月、イタリア・ミラノショーで発表され、大きな話題を呼んだのがVespa946だ。1946年のVespa生産第1号車発表時より脈々と受け継がれる、ベスパのデザインエッセンスや製品フィロソフィーと、最新のテクノロジーを融合させた、プレミアムスクーターである。
製造工程にもこだわり、ボディの溶接やポリッシュなど、多くの行程が、熟練の職人の手作業によって行なわれている。一方、安全性を一層高めるABSやASR(Anti Slip Regulation・トラクションコントロール機能)も採用しており、電子装備の面でもこれまでのスクーターにはない最新テクノロジーがつぎ込まれている。
デザイン面では、1946年に発表されたVespa のプロトタイプであるMP6 を近未来的に再現しており、アート的な仕上がり。車体側面のシェイプは伝統的なオメガΩの形状を継承し、独特なシート形状と合わせてクラシカルVespaのデザインを強調している。
まさにイタリアンプレミアムという言葉が似合うベスパ最新作。価格は115万円。