BMWは、電気自動車『BMW i3』をニューヨーク、ロンドン、北京で同時発表した。
電動モデルに特化した新ブランドとして新たに立ち上げた「i」ブランドの市販第一号車となる。コンセプトカーとして『i8』と共に開発が続けられてきたが、実際に販売が開始されることになった。
最高4人乗車の都市型モビリティとして開発されたi3は、130~160kmと日常生活では必要十分な航続距離をもつが、レンジエクステンダーもオプションで設定されている。34馬力の最高出力を発揮する2気筒ガソリンエンジンにより駆動されるこの装置は、バッテリーの充電状況がある規定値以下に落ちると充電を開始。これによって日常走行モードなら最大航続距離を約300kmまで延長するという。いわゆるPHV(プラグインハイブリッド)として機能するというわけだ。
カーボンファイバー製のフレームやアルミ製シャシーなどによって、軽量化を追求しており、その車両重量は1,195㎏。重いバッテリーを搭載してこの重量は立派だろう。パワートレーンは最高出力170馬力、最大トルクは250Nm。停止状態から最高出力を発揮するモーターの特徴を活かし、3.7秒で停止状態から60 km/hに加速。最高速度は150 km/hだが、これは効率上の問題による制限だという。
BMW i3は2013年11月中にまずドイツなどの欧州市場で販売が開始され、米国、中国、日本などでの販売開始は2014年上半期が予定されている。基準価格はドイツで3万4950ユーロ。オプションのレンジエクステンダーを選択すると3万9450ユーロ。