【S40News!】ホンダの再挑戦!? 新大型クルーザー「CTX700」発売。

HONDA CTX700

ホンダは新型バイク『CTX700N』と『CTX700』の2モデルを新たに発売する。

先に発売されているNC700Sをはじめとするニューミッドコンセプトのフレーム・パワーユニットをベースとして、クルーザースタイルを取り入れた新しいカテゴリのバイク。すでに各種モーターショーで発表されており、発売が待たれていた。開発コンセプトは「快適技術の体感」とのことで、より楽に、より快適に、より爽快にというのがテーマとなっている。

HONDA CTX700
CTX700N(左)とCTX700(右)

CTX700Nは、カウルをもたない、いわゆるネイキッドタイプで、V字型のマルチリフレクターヘッドライトはNC700Sと同様のもの。ヘッドライトを挟み込むカウルや、メーターバイザーなどに違いがみてとれる。一方のCTX700は、大柄のカウルを装着したモデルで、スクーターを思わせる横長の面構えが個性的だ。いずれも水平基調のボディデザインが特徴的で、フロント回りに塊感を持たせ、リヤに向かって低くなっていくスタイルは、ハーレー・ダビッドソンや各種アメリカンモデルに多く見られる手法だが、これを現代的に仕上げているのが見て取れる。また、アンダーカウルが低く構えたどっしりとした感じを演出している。

HONDA CTX700

メインフレームは、ニューミッドコンセプトシリーズと共用しながら、リヤサブフレームで低く構えた水平基調のフォルムを実現。シート高はわずか720mmとクルーザーならではの足着き性と取り回しやすさとなっている。また、リヤサスペンションには定評のあるプロリンクを採用し路面追従性に配慮している。燃料タンクの上部に設置されたシェルター内には、小物などを収納できるスペースを設けられており、ツーリング時などの使い勝手はよさそうだ。

HONDA CTX700

パワーユニットはニューミッドコンセプトシリーズと同じ700ccの水冷OHC直列2気筒エンジンだが、エアクリーナーの吸気ダクトの仕様変更やマフラーのテールパイプの大径化、ECUのセッティング変更などによって、低・中速域でよりトルクフルな特性とし、快適性を演出しているようだ。これに組み合わせるトランスミッションは6速MTの他、同社が二輪車用として開発した有段式自動変速機のDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)の2タイプから選べる。もちろん、本モデル向けに専用設定がほどこされた快適仕様だ。

HONDA CTX700

足を前方に投げ出すような乗車スタイルは、アメリカンやスクーターとして定着しているが、それらとはひと味違った、よりスポーティなものを志向していると思われる本モデル。大型モデルでありながら、足着き性がよく、それでいて所有感やスポーツ性を満足するというところで、従来とは違った層への需要を喚起しようというのが狙いか。ぱっと見の印象や目指すところは、パワーユニットやトランスミッションの違いはあれど、同社の『DN-01』と似たものがある。新ジャンルへの挑戦という意味での評価は別として、販売面では決して成功したとは言い難いDN-01的カテゴリへの再挑戦とも受け取れそうだ。

同社が本モデルでいう「快適な走り」というのがどのようなものなのか、リリースを見ている限りはわからないというのが正直なところだが、ぜひ乗って体感してみたいところ。発売は『CTX700N』が7月11日から、『CTX700』は8月6日からで、価格は下記のとおり。

 CTX700N(6速MT):74万5,500円

 CTX700N(DCT):80万8,500円

 CTX700(6速MT):83万6,850円

 CTX700(DCT):89万9,850円

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