きっと今頃はすべてのページが刷り上がって、インクを渇かしている所だろう。すやすやといい子で眠っているイメージですな。そして明日、断裁され製本される。リアルタイムに情報発信できる時代に、こんなにも手間ひまをかけるのは考え方を変えれば贅沢なことである。完成まで時間をかけて、さらにトラックに乗って全国へとばらまくのだから、スゴいことだ。それでは完成間近の次号、vol.20の解説をさせていただこう。
昨日いきなり、衝撃の表紙を発表したが前号と並べてみるとスゴイね(笑)。同じ雑誌を名乗っていることに違和感すら感じるが、これこそが『昭和40年男』である。今回は女性をテーマに展開することにして、編集部でその候補を出し合った。出るわ出るわで、そこからいかに昭和40年男にマッチングするかを議論しながらラインニップを決めたのだ。
女神ならもっと他にもいるでしょうと思われる読者諸氏の声が聞こえてくるようである。ピンクレディーや松田聖子、中森明菜とかもちろんノミネートはされたが結果的に外したのは、僕らとの“特別”なフィット感を重要視したから。その点で、キャンディーズは大好きだったギャグ番組もこなし、解散らいたる盛り上がりもしっかりと目撃できた。少し年上の方々は、自分たちがキャンディーズを支えているとの自負を持っているようだが、どっこい僕らにとってもお茶の間の絶対的なアイドルだった。ならば表紙かというとちょっと違う。前号のブッチャーがインパクト十分だったから、その次の号となると強さを出したい。このラインナップの中で特集タイトルと組み合わさったときにもっともインパクトが出るというと。キューティーハニーでしょうと作って見るとご覧のとおり、昭和40年男にピッタリフィットする表紙になった。ただ、前号ではプロレスコーナーに刺さっている書店をいくつか見かけた。そんな勘違いをしてしまう書店は、今回だとアニメコーナーが危ない。頼みますよ、書店さん。男性誌コーナーに差してくださいね。