編集部にはさまざまな情報が入ってきたりこなかったりするのだが、
なかでも社会評論社さんは、いろいろな献本を本誌に送ってくださる出版社だ。
今回は表記の書籍を送ってきてくれたので紹介しよう。
この本は、大学在学中から袋やフタの収集を始めて以来、日常生活だけでなく、
旅行や出張の際でもコンビニやスーパーめぐりを欠かさず、Webサイトでの情報公開の他、
YouTubeを利用して即席ラーメンの調理動画を投稿中の著者がまとめたというカップラーメン大全だ。
表紙の「熱湯(たっぷり)1,046杯分」を見てすでにお腹いっぱいな感が…。
中身はひたすらにカップラーメンの紹介である。
パッケージがずらりと並び、懐かしいのやら、珍しいのやら、
ぱらぱらめくっている分にはそれなりに楽しい。
しかしながら、その説明がいただけない。
食べた日付や具の種類の他、簡単な感想が述べられているのだが
これが非常に簡潔かつ単調なのである。
堅いとか柔らかいとか、しょっぱいとか味がうすいとか、多いとか少ないとか、
そんな感想ばっかりで、読んでいて面白くない。
開発の背景を想像してみたり、時代を考慮した考察だったり、
工夫があればもっと面白くなる要素はあると思うのだけど、どうだろう。
まあなんというか、余程即席麺が好きで、資料として残しておきたい人にはオススメできるかな。
http://www.shahyo.com/mokuroku/culture/sub_culture/ISBN978-4-7845-0993-5.php
◆副編集長:小笠原
北海道生まれの35歳。仕事以外にこれといった趣味はないが、最近会社でコーヒーを豆から淹れることを覚えた。よりおいしく淹れるため、試行錯誤するのがちょっとした楽しみの一つになっている。