先週末の土曜日に、懐かしい同窓生たちとの再会を楽しんできた。
30名弱の参加者だったが、この規模での集まりは4〜5年ぶりになる。
小人数での集いは、ちょこちょことはある。
今回はそれが発端だったらしい。
4人ほどで呑んでいたあるグループが盛り上がり
「集めちまえ」と、各自が知っている人に声をかけて、
その連絡を受けたヤツが「じゃあ、あいつに連絡入れておくよ」的な広がりでの集いなので、
若干の属性があるのは否めない。
300人近い同窓生のうち何人に声がかかったのだろうか?
よくわからんがとにかくそんなラフな感じが、俺の母校らしい。
みんな若いなあ。
それに元気なヤツが多いのはすばらしいことだな。
でもね、ちょっと考え込んでしまったのは、そういうヤツだから出てきているのかなって。
もっと深く掘ると、精神的にまいっているヤツとか、仕事上でしんどいめにあっているとか、
家庭が深刻だとか、金借りちゃっているとかさ…。
なんらかの障壁にぶち当たっていて来られないヤツも少なくないかもしれない。
事実、どうしてもっていわれて泣く泣く金を貸したヤツがいて、
(いゃー、貸せるような財政ではないですよ、もろちん)
来ていないんだよね。
そいつさ、それっきり連絡もよこさないし。
ホントは絶対この場にいて、元気にふるまうキャラなのにさ。
楽しく過ぎていく時間の中で、しばし考え込んでしまったよ。
そんな一方で、やはり元気なヤツらとの会話は楽しい。
「来月からニューヨークに住むんだ」
「えーっ、お前バカだったのになあ」
そう、バカとかアホとか、もっともっと汚い言葉があの日のままに出てくる。
「景気悪りーよ、ガッハッハ」とか、ああやっぱりネジが外れている。
あの頃の恋話なんかも展開された。
「なんで告らなかったのかなあ」とか「なんでお前アイツと続かなかったの」とか。
時間の流れに重さがないっていうか、とにかくみんなバカです。
問題は記憶がかなり曖昧になってきていることですな。
名前が出てこなかったり、自分のクラスがわからなかったり。
特に時間軸がかなりグチャグチャになっているので
「いや、違うよ、あの時はさー」なんて言葉がアチコチで飛び交っていた。
『昭和40年男』のテイストはやはりここにもあるんだなあ。
そりゃそうだよね、もっとも多感なときにともに過ごした環境であり、空気であり、大切な仲間だもの。
元気、バカ者、正直、本気。
いろんなキーワードを再確認できて、心地よかった。
ただ、編集長として残念だったのは『昭和40年男』の存在を誰も知らなかったこと。
先生にだけ封筒に詰めたものをそっと渡して、とくに知らしめるようなことはしなかったよ。
そこら辺はほれ、江戸っ子ですから。
いつかコイツらが一人ひとりと読者になっていくのが、とても楽しみである。
コイツらのバカ元気をそのまま本にしているのだから、出会った瞬間に感じるんじゃないかな。
“俺たちの本だ”ってね。
そしてそれは、このバカ者たちだけではないでしょう、もちろん。
元気な皆さんは頷いているはずなのでは。
そんな皆さんは同窓会を開催することをオススメしますよ(笑)。