【タメ年たちの大活躍!】人気絵本作家・塚本やすしの最新刊が発売。

塚本やすし著『おでんしゃ』(集英社/1,260円)の対象年齢は、自分で読むなら5歳から、いっしょに楽しむなら3歳から。
塚本やすし著『おでんしゃ』(集英社/1,260円)の対象年齢は、自分で読むなら5歳から、いっしょに楽しむなら3歳から。

昭和40年生まれの絵本作家・塚本やすしの新刊『おでんしゃ』(集英社)が発売した。

塚本は幼少の頃から、道路やチラシの裏をキャンパスに絵を描きはじめ、現在は絵本作家、イラストレーター、装丁家などとして活躍し、『小説新潮』の表紙絵の他、数多くの本を手がけている。主な著書に『このすしなあに』『あいうえおたくはいびん』『そのこ』『むらをすくったかえる』、エッセイ『東京人』『猫とスカイツリー 下町ぶらぶら散歩道』などがある。

今回発売された『おでんしゃ』は、幼児向け絵本で、おでんの具に車輪がついた“おでんしゃ”が沖縄から北海道までを旅するという物語。おでんしゃの具は、はんぺん、ちくわ、大根、コブにボール、こんにゃく、たまごなどで、これらの具が連結して“おでんしゃ”を成している。そして、おでんしゃの行く先々では、ハイビスカスやさぬきうどん、串カツにたこ焼き、なまはげなどのご当地モノたちが次々と登場し、手をふって応援してくれる。そして、おでんしゃが関西に差し掛かる頃、“牛すじ君”との連結に失敗してしまうという展開になるのだが、この設定もなかなかおもしろい。一口におでんと言っても、地域によっておでん種は異なる。関東では定番中の定番“ちくわぶ”も、関西では知られていなかったり、ニンジンや里芋、ギンナンやキノコ類、かまぼこ、タコやトマトなど入る地域もある。牛すじは、恐らく関東のおでんの具の定番ではないだろう。そんなコネタも随所に散りばめられているので、家族みんなで楽しめるのではないだろうか。興味のある人はぜひ手にとってみてほしい。

このコーナーでは昭和40年生まれの活躍を紹介。どんな些細なことでも我こそは!という昭和40年男はぜひ『読者投稿欄』から投稿を!

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