ホンダは、125ccの水冷OHC単気筒エンジンを搭載したロードスポーツモデル『CBR125R』を、6月17日(月)に発売する。
車検がなく、任意保険も手頃、車重も軽く扱いやすい125クラスが改めて見直されている昨今。流れをリードできるだけのパワーがあり、タンデムも可能、二段階右折が不要など、その利便性は50ccにはないものだ。ホンダでは、このクラスにタイで生産し、全世界に展開するグローバルモデル数車種を国内投入する予定で、『CBR125R』はその一つに位置づけられている。
“CBR”は、4ストロークの直列4気筒エンジンを搭載するガチなスーパースポーツモデルにのみ名付けられてきた伝統の名称だが、近年はCBR250R、CBR400Rと、扱いやすさにも配慮したフルカウル付きスポーツモデルへの展開も進んでいる。『CBR125R』もそうしたカテゴリの一台となる。
スタイリングは兄貴分のCBR250Rとほぼ同様。というか、外観上は、スクリーン、マフラー、フレーム、ステッカーデザインくらいしか違いが見当たらず、よほど見慣れた人でないと街中で2車を見分けるのは困難なレベル。
フレームは、スチール製のツインチューブフレームを採用。五角形断面を持った高剛性フレームだ。リヤサスペンションにはモノショックを採用し、前後ホイールには軽量なアルミキャストホイールだ。もちろんブレーキは、前後輪共にディスクブレーキ。
搭載される水冷OHC2バルブの単気筒エンジンは、軽量でコンパクトな設計が特徴。当然、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)が採用されており、これに6速マニュアルトランスミッションを組み合わせている。
ホンダ世界戦略の一翼を担う『CBR125R』が国内でどのように受け入れられるか気になるところだ。カラーはトリコロールをイメージしたロスホワイトと、ブラックの2色で、価格はいずれも39万9,000円。