昭和40年生まれの映画監督・日向寺太郎が監督を務めた映画『爆心 長崎の空』が7月20日から全国ロードショーする。
日向は大学の映画学科に在学中に映画『竜馬暗殺』(1974年/黒木和雄監督)に感銘を受け、卒業後、黒木監督に師事する。1992年には『にんぎょう』で助監督を、98年『ナゴメハギとアマハゲ 秋田・山形の来訪神行事』で演出を務めるなどし、2005年に『誰がために』で初監督を務める。そして08年には、アニメ映画版も有名な『火垂るの墓』を実写で映画化し話題を呼んだ。
その日向が監督を務めた『爆心 長崎の空』は、長崎原爆資料館館長を務める小説家・青来有一の連作短編集『爆心』を映画化した作品だ。物語は、多くの命が失われた長崎爆心地周辺の街を舞台に、母を亡くした子(北乃きい)と、子を亡くした母(稲森いずみ)が巡り会い、悲しみを共有しながら新しい一歩を踏み出していく姿を描き出す。子を亡くした母・高森砂織の夫役で昭和40年男・杉本哲太も出演している。公開は7月20日から全国で順次公開が始まる。戦争を知らない我々の世代が、戦争をどのように捉え、後世に伝えていけばいいのかー。『爆心 長崎の空』は、そのひとつの答えを呈示してくれる作品となるのではないだろうか。日向の監督作品にぜひ注目したい。
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