円谷プロダクションは、『緊急指令 10-4・10-10』と『スターウルフ』の2作品を初DVD化し、7月12日(金) より順次発売する。
“特撮の神様” こと円谷英二が創立した円谷プロダクション (設立当時:円谷特技プロダクション) が、50周年を迎える今年、同プロが生み出した数々のドラマをDVDでリリースしているレーベル「復刻 円谷TVドラマライブラリー」からリリースされるのがこの2作品だ。
『緊急指令 10-4・10-10』は、昭和40年男が7歳となる1972年7月より NET (現・テレビ朝日) 系で全26話が放送された特撮ドラマ。『ウルトラQ』や『怪奇大作戦』など、いわゆる “怪奇もの” の流れをくんだで作品、当時流行していたCB無線が取り入れられ、民間の青少年たちで結成された “電波特捜隊” が、無線で連絡を取り合いながら怪事件に立ち向かうというストーリーだ。民間から無線を通じて寄せられる事件は、家出人の捜索から、怪人との対決、宇宙人や幽霊との遭遇、そして怪ュアワークを駆使して描いている。タイトルの「10-4・10-10」はCB無線で使われる略語で、「10-4」(テン生物・巨大怪獣との戦いまで、バラエティに富んでおり、円谷プロならではの光学合成や特殊造形、ミニチフォー) は「了解」、「10-10」(テンテン) は「通信終わり」を意味しているという。
一方の『スターウルフ』は、多くの昭和40年男たちが中学生になる ’78年4月より日本テレビ系で放送された作品で、映画『未知との遭遇』や『スター・ウォーズ』をはじめとするSF映画ブームを背景に製作されたテレビドラマシリーズだ。明日発売予定の『昭和40年男』(vol.19) でも触れている『キャプテン・フューチャー』など、スペースオペラの大家として知られたエドモンド・ハミルトンの小説を原作に、“日本の宇宙開発・ロケット開発の父” と呼ばれる工学博士・糸川英夫を監修に迎え、キャラクター同士の葛藤や政治劇を硬質なタッチで描いた本格SF連続ドラマとしてスタートした。略奪軍団・ウルフアタッカーのエースだった地球人、ケンが誤って僚友であり恋人の兄でもあるスサンダーを射殺したことで、裏切り者として追われる。宇宙を漂流していたケンは、宇宙船「バッカスIII世号」に救出されてメンバーの一員となり、仲間と共に危険な任務に挑む。広大な銀河を背景に描かれるスペース・オペラ作品だ。
いずれもこれまで商品化されてこなかった幻の作品。この機会にぜひ手に入れておきたい。
■緊急指令 10-4・10-10
キャスト: 黒沢年男/水木 襄/池田駿介/牧 れい/大野志郎/湯原一昭/松岡淳一/根本友行/深沢裕子
DVD-BOX 1: 2013年 7月12日(金) 発売予定 / 価格: 1万1,970円
DVD-BOX 2[完]: 2013年 9月13日(金) 発売予定 / 価格: 1万1,970円
■スターウルフ
キャスト: 東 竜也/宍戸 錠/高橋長英/湯川 勉/立山博雄/谷川みゆき/山本昌平/杜澤泰文/島崎奈々/村松克巳
DVD-BOX 1: 2013年 11月1日(金) 発売予定 / 価格: 1万1,970円
DVD-BOX 2[完]: 2014年 1月10日(金) 発売予定 / 価格: 1万1,970円