香川照之、梶原 善(かじはら ぜん)、甲本雅裕の3人の昭和40年男が三谷幸喜脚本・監督によるドラマ『大空港2013』に出演することが決まった。
香川は歌舞伎役者の三代目市川猿之助を父に、元宝塚歌劇団雪組娘役トップスターの女優浜木綿子を母に持ち、1989年NHK大河ドラマ『春日局』で俳優デビューをした。以降、ドラマや映画、舞台にCMなど多数の作品に出演し、活躍している。また2011年9月には、九代目市川中車を襲名して歌舞伎俳優に進出をはたしている。
梶原は、高校卒業後に上京し、1985年に三谷幸喜が主宰する『東京サンシャインボーイズ』に参加し、劇団員として役者人生をスタートさせた。同劇団が活動休止した後も、映画にドラマにさまざまな作品に出演し、また、三谷作品には欠かせない役者として多くの三谷作品に出演している。梶原の名前を聞いてピンとこない人もいるかもしれないが、顔を見ればきっと「ああ、あのドラマに出てたあの人だ」とリンクするのではないだろうか。
そしてその梶原と同郷の甲本は、大学卒業後、会社勤めをするが2年で退職し、24歳で上京。梶原の誘いを受け、1989年に劇団『東京サンシャインボーイズ』に入団する。以降、94年まで劇団の舞台に全作品出演する他、テレビドラマ『踊る大捜査線』や映画『ザ・マジックアワー』などに出演し、凶悪なヤクザから気弱な青年、実直なサラリーマンまで幅広く演じ分ける役者として活躍を続けている。名字の“甲本”でひょっとしてお気づきの人もいるかもしれないが、ロックバンドTHE BLUE HEARTSのボーカル・甲本ヒロトの実弟だ。
この3人の昭和40年男が出演するドラマ『大空港2013』(仮題 2013年放送予定/WOWOW)は、一昨年、三谷幸喜脚本・監督で制作された『short cut』に続く第2弾となる。同作は“完全ワンカット・ワンシーンドラマ”で、スタートからエンディングまで一度もカメラを止めずに撮り続けるという手法で作られるのだとか。90分というドラマの尺に役者を追い込んだらどうなるのかを楽しむドキュメンタリー的なドラマでもあるようだ。
物語はとある空港を舞台に、天候不良で空港に降り立った家族に降り掛かるさまざまなトラブルがやがて大騒動に発展していく…という群像コメディ。劇中で香川は家族に隠し事のある父役に、梶原と甲本の役所はまだ明かされていないが個性豊かなキャラクターを演じるようだ。NGが許されない緊張感のなかで制作されるハラハラドキドキのドラマ、3人の昭和40年男たちの演技に注目したい。
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毎号楽しみに拝読しています!
おお!このドラマも昭和40年男、関連でしたか!
松本空港で先日ロケされたやつですよね。
三谷監督がコメントされていました!
今から楽しみにしています。
それにしてもすばらしい三人衆ですね!(^^;;